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オンワードが複数社プロジェクトでの「何がどこまで進んでいるか不明」を解消 どう実現した?異なる業種・国籍の関係者のやりとりをどう管理したのか

社内外の関係者が増えるほど、プロジェクトの情報管理は難しくなる。「誰が何を担当し、どこまで進んでいるのか」をどう把握するか――。オンワードホールディングスは、この課題にどう対処したのか。

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 オンワードホールディングス(以下、オンワードHD)傘下でオーダースーツ事業を手掛けるオンワードパーソナルスタイルは、注文から最短1週間でオーダースーツを届ける新ブランド「KASHIYAMA」を立ち上げた。短期間でさまざまな注文を正確に生産につなげるために、「中国・大連工場のスマートファクトリー化プロジェクト」(以下、大連プロジェクト)が始動した。

 大連プロジェクトの目的は、従来の紙ベースの受注管理から脱却し、工場システムを刷新することだ。このプロジェクトには、建設会社やITベンダー、コンサルタント、現地スタッフなど、さまざまな国籍や職種の関係者が参加した。ところが、やりとりがメール中心だったことから情報が分散し、「誰が何を確認したか」「どれが最新か」を把握しにくい状況に陥っていた。

「何がどこまで進んでいるか不明」を生まない方法とは

 関係者が遠隔地にいることもあり、オンワードHDの担当者がプロジェクトの進行状況を確認する際には、「現地に行った方が早い」と判断することもあったという。同社は、こうした課題をどう解消したのか。

 オンワードHDは、大連プロジェクトの進行管理を一元化するツールとして、ヌーラボのプロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」を導入した。課題にひも付くやりとりや運用ポリシーなどをBacklogに残すことで、プロジェクトに関する情報を一カ所に集約した。

 課題の登録・変更をガントチャートに反映し、進行状況やスケジュールを管理した。ガントチャートに表示する課題を、担当者やマイルストーンなどで絞り込み、関係者と共有する運用も取り入れた。情報漏えい対策とアカウント管理の強化を目的に、ヌーラボのセキュリティ・アカウント管理サービス「Nulab Pass」も導入した。

情報の分散を解消し、遠隔での確認も可能に

 課題にひも付くやりとりや運用ポリシーなどをBacklogに集約したことで、社外の関係者を含めて同じ情報を確認できるようになった。Backlogで管理する課題ごとに担当者を指定したり、関係者にメンションを付けたりすることで、「誰が何を担うか」も明確にした。決定事項ややりとりのいきさつを確認できるようになり、「言った・言わない」といった認識の食い違いや課題の放置、担当者に依存した管理を減らせるようになったという。

 ガントチャートでは、課題の登録・変更をスケジュールに反映できるので、常に最新の状態で進行状況を把握できるようになった。遠隔地にいる関係者ともガントチャートを共有することで、スケジュールを確認しながらプロジェクトを進めやすくなったという。以前は「現地に行った方が早い」となりがちだった現地での確認もオンラインで進められるようになり、出張機会の削減にもつながっている。

 大連プロジェクトでの運用ノウハウを基に、オンワードHDはBacklogの利用をグループ会社や社外パートナーにも広げており、既に約800ユーザーがプロジェクトに関する情報を共有する場として利用しているという。Nulab Passによって、会社が管理する端末・アカウントからのみBacklogにアクセスできるようにした他、監査ログで「誰が、いつ、何をしたか」を確認できるようにした。

AI活用も視野に

 オンワードHDは今後、Backlogに蓄積した情報をAIで検索・整理する「Backlog AIアシスタント」を活用し、蓄積した課題やドキュメントの検索、議論のいきさつの整理などを効率化したい考えだ。新しいプロジェクトメンバーのオンボーディング負担の軽減につなげることも期待している。ヌーラボは2026年7月21日、本事例を公開した。

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