データベーススペシャリスト試験攻略のツボ(8)
「計算」に関する問題
西沢直木
2008/12/17
本連載では、テクニカルエンジニア(データベース)試験に対応できる知識を確認していきます。多岐にわたる知識が問われる試験ですので、受験する方はもちろん、日常業務ではあまり使うことのない技術知識の確認にも役立ててください。
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問8-3 ディスプレイの解像度と色数
ディスプレイの解像度が800×600画素のとき、最大216色の色数で表示できるパソコンがある。解像度を1,600×1,200画素にしたとき、表示できる最大の色数はいくつか。ここで、主記憶の一部をビデオメモリとして使用することはないものとする。
ア 24
イ 28
ウ 212
エ 216
(17年-午前問題-問2)
答え
ア
解説
まず、現在のビデオメモリの容量を求めます。「最大216色の色数で表示できる」とは、1つの画素に216(16ビット)の情報を持つことができるということなので、全体で800×600×16=7,680,000bitの容量ということになります。
解像度が1,600×1,200画素になると、7,680,000÷(1,600×1,200)=4となり、1つの画素に4bit、つまり、24までの色数を表示できることになります。従って、選択肢「ア」が正解です。
初めて目にするとパスしたくなる問題かもしれませんが、解像度と色数、ビデオメモリの関係が分かれば、得点源になりそうな単純な問題だということが理解いただけるでしょう。
午前IIで出題が予想される計算問題については、この問題のように、要素の関係が分かれば解けるものがほとんどです。ただし、午前Iの範囲に含まれる「基礎理論」という分野では、n進数の計算など、従来のテクニカルエンジニア(データベース)の午前問題と比べると少し面倒な問題が出題される可能性もあります。そのような計算問題は、旧区分のソフトウェア開発技術者試験(新制度では「応用情報技術者試験」が該当)で出題されています。データベース関連知識の習得と併せて、時間のあるうちに見ておきましょう。
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データベーススペシャリスト試験攻略のツボ(8)
「計算」に関する問題
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問8-1 M/M/1の待ち行列
コラム:高度試験全体で頻出度が非常に高い「M/M/1の待ち行列」
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問8-2 ページング方式の仮想記憶
コラム:来年以降は朝から油断できない:午前I問題がポイントに
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問8-3 ディスプレイの解像度と色数
データベーススペシャリスト試験攻略のツボ |
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