Windows 2000 Insider
第1回 読者調査結果発表

小柴豊
アットマーク・アイティ マーケティングサービス担当
2000/09/19

 Windows 2000 Insider フォーラムでは、7月から8月にかけて、第1回目の読者調査を実施した。ここではその主な結果を紹介しよう。

 Windows 2000 導入状況・今後の導入意向

 勤務先でのWindows 2000の導入状況を Professional/Server/Advanced Serverの各製品ごとに聞いたところ、約6割の読者がProfessional版を仕事で活用していることが分かった。Server版の導入も徐々に進みつつあるようだ。

図1 Windows 2000の導入状況と今後の導入意向

 「導入の予定がある」「導入を検討中」と答えた人に今後のWindows 2000導入のタイミングを聞いたところ、サービスパックのリリース後という回答が目立った。すでに日本語版サービスパック1のリリースが行われたため、これがWindows 2000 関連市場の拡大を促すマーケティング機会になるだろう。

図2 Windows 2000の導入のタイミング

■ Windows 2000 の用途

 導入されたWindows 2000はどのように使われているのだろうか? 現在の用途(下図3の青棒グラフ)および今後の希望用途(同赤棒グラフ)で見てみよう。

 まず現在の用途としては、導入者の9割が「デスクトップ・クライアントOS」として利用しており、その他の用途を引き離している。これを見るかぎり、現在のWindows 2000は、Windows NTの後継というよりむしろ、Windows 9xの代替=“堅牢なビジネス・デスクトップOS”として主に利用されている段階といえそうだ。

 しかし今後の希望用途を見ると、デスクトップOSでの使用意向の比率は相対的に低下し、グループウェアをはじめとした各種サーバ利用の比率が高まっている。まだ少数ながらECや基幹システムなど、よりクリティカルな用途への希望も見られる。

図3 Windows 2000の現在の用途(青棒)と今後の希望用途(赤棒)

■ Windows 2000 についての興味内容

 最後に、Windows 2000について読者が今興味を持っている事柄を見てみよう。複数回答で選ばれた上位2位までは、いずれもActive Directoryに関するものだった。Windows 2000が“堅牢なビジネス・デスクトップOS”にとどまるか、より広範囲なビジネスシステム・インフラに成長するかの鍵は、ネットワーク管理のキラーファンクションである Active Directory の成否にかかっていると言えそうだ。

図4 Windows 2000の現時点での興味・関心

調査概要
調査方法:Windows 2000 InsiderサイトからリンクしたWebアンケート
調査期間:2000年7月24日〜8月18日
有効回答数:140件

Index 
第1回 読者調査結果発表
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