中古格安SunサーバでSolarisに挑戦!
5万円でSun Fireがあなたの部屋に……
Firebird日本ユーザー会
はやし つとむ
2008/11/13
フレームバッファの使用
さて、これでSolarisは起動したんだけれども、このままだといまだにVGAの出力がありません。おいおいって感じですね。
まずは、PGX64のマニュアルを探しましょう。ググってみると、ありました。サンのサイトに「PGX64 グラフィックスカード設置ガイド」が見つかりました。
関連リンク: | |
http://docs.sun.com/app/docs/doc/816-0272-10?l=ja |
まずは、ドライバがインストールされているかどうかをチェックします。
#/usr/bin/pkginfo | grep m64 |
どうやらドライバはインストールされているようです。
次は、デフォルトのコンソールとしてPGX64グラフィックスカードを設定する作業が必要になります。これはまた、OBPのokプロンプトでの作業になります。1回再起動が必要になりますので、コンソールからrebootコマンドを実行して、再起動を待ちましょう。もちろん、ここで見ているのはシリアルコンソールです。okプロンプトが出たら、以下のように操作します。
ok show-displays |
などと表示されるので、m64と表示されている選択肢を選びます。この場合だと、aとタイプしてリターンです。
そうすると、以下のメッセージが出るので指示に従います。
/pci@1f,0/pci@5/SUNW,m64B@1 has been selected. |
okプロンプトで、nvalias mydevと打ってからCtrl+Yを押すとデバイス名が補完されるので、そのままリターンキーを押します。デバイスに名前を付けるわけですね。
その後は、コンソール装置としてPGX64を設定し、それを保存してリスタートという手順になります。
ok setenv output-device mydev |
ここまでやって再起動が掛かると、出た! 出ましたよ、モニターに起動画面が!(そんなに喜ぶことか?)
写真5 ついにモニターに起動画面が! |
フレームバッファをコンソールに指定して起動すると、デフォルトでGUIログオン画面が表示されます。ここまでくれば、後はLinuxのディストロと操作感は一緒なので大丈夫ですね。もっともGUIって使いませんけど、サーバだしね。
写真6 Firefoxだって動きます |
以上、中古で格安のサンサーバを買って、実際にSolarisが動くところまでをまとめてみました。ちょっと大変だけど、わずか数万円でサンのサーバが、しかもマルチプロセッサ構成で手に入るなんて、一昔前では考えられなかったことですよね。
例えば、5万円も出せばネットブックが1台買えてしまうわけだけれど、その5万円を元手にしてSunのサーバを手元に置いて、好き勝手にいじることができるんです。「オレ、Sunのサーバ持ってるんだぜ!」と友達に自慢したり、彼女を口説くのに使ってみたりしてみてください。えっ、そんなことでもてるわけないって? いやいや案外分かりませんよ(笑)。
機会があればぜひ、皆さんもチャレンジしてみてください。次回は、このサーバ上でGNUの開発環境を整えて、Firebirdをビルドするところまでをやってみたいと思います。
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