一般的にLANの構築に使われるイーサネット・ケーブルは、ツイストペア・ケーブル(より対線)と呼ばれる種類のものだ。これには「ストレート・ケーブル」と「クロス・ケーブル」という2種類がある。店頭で販売されているものには、この2種類があるので、必ず間違えないように確認してから購入しよう。包装パッケージには、必ずどちらのケーブルであるかが書かれているはずだが、もし何も書かれていなければストレート・ケーブルである可能性が高い。クロス・ケーブルなら、包装だけではなくケーブル自体にもクロスであることを表す文字や記号(×マークなど)が記されているはずだ。何も書かれていないクロス・ケーブルは、ストレート・ケーブルと間違えやすいので購入しないほうがよい。
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市販のイーサネット・ケーブルに付いていた商品タグの例 |
ブランド名や対応規格に混じって、ストレート・ケーブルである旨が記されている(赤線で囲った部分)。
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ストレート・ケーブルは、両端のコネクタの同じピン番号同士(1番ピンと1番ピン、2番ピンと2番ピンといった具合)が結線されていて、PCとハブの接続に使われる。プリント・サーバなどのネットワーク・アプライアンスもPCと同じ扱いで、ハブとの接続にはストレート・ケーブルを使用する(たまに例外もあるが)。
一方、クロス・ケーブルは、ハブを介することなく2台のPCを対向で直接接続できるように、特殊な結線がなされたケーブルである。例えば、片方のコネクタのデータ送信用ピンがもう一方のデータ受信用ピンに接続されている、といった具合だ。PC同士の接続だけではなく、PCとケーブル・モデム/ADSLモデムとの接続にも利用されることがある。原則的には、ハブではないネットワーク機器が2台あった場合、両者を直結する際にクロス・ケーブルが必要となる。
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