Flex開発を楽にするFlash Builder 4の11の機能とは
株式会社ニークシステムテクノロジー
技術部 舩倉 純
2010/6/24
□手順4.Flexプロジェクトの作成
新規にFlexプロジェクトを作成しサーバテクノロジで「J2EE」を選択し、[リモートオブジェクトアクセスサービスを使用]にチェックをして「BlazeDS」を選択します。
図8 プロジェクトの作成 |
□手順5.サーバの設定
接続するBlazeDSの設定情報を入力します。
図9 J2EEサーバ設定 |
- [ルートフォルダー]
C:\dev\blazeds\blazeds-turnkey-4.0.0.14931\tomcat\webapps\samples(パスは、BlazeDSをインストールしているディレクトリにあわせて適宜修正してください) - [ルートURL]
http://localhost:8400/samples/ - [コンテキストルート]
/samples
□手順6.データとサービスの接続設定
プロジェクトを作成したら、データとサービスの設定を行います。[データとサービス]ビューから[データとサービスに接続...]をクリックしてウィザード画面を表示します。サービスタイプでBlazeDSのアイコンを選択します。
図10 [サービスタイプを選択] |
サーバのRDS認証設定のダイアログが表示されます。手順2の段階でuseAppserverSecurityの設定をfalseにしているので、[パスワードは必要ありません]をチェックして[OK]ボタンをクリックすると、サービスの一覧が表示されます。
図11 認証の設定 |
ProductServiceをチェックして[終了]ボタンをクリックすると、対応するServiceを呼び出すAction Scriptのクラスとデータ型で返ってくるモデルであるProductクラスが生成されます。
図12 [読み込み先を選択] |
図13 設定したサービスとメソッドの一覧 |
□手順7.コントロール(UI部品)とのバインディング(結び付け)
メインのMXMLファイルをデザインビューで開き、一覧データを表示するコントロール「DataGrid」を配置します。[データとサービス]ビューで設定したサービスの中から製品一覧を取得するメソッドである「getProducts():Product[]」を選択してデザインビューにあるDataGridにドラッグします。
図14 サービスのメソッドとデータグリッド設定 |
データをバインディングするダイアログが表示されます。
図15 [データにバインド]ダイアログ |
この状態で[OK]をクリックすると、DataGridの項目がProductServiceのgetProductsを呼び出した際に返ってくるProductクラスの属性に設定されます。
□手順8.動作確認
これまでの作業を保存して実行すると、WebブラウザでTomcatにアクセスして製品(product)データの一覧がDataGridに表示されることが確認できます。
図16 まったくコーディングせずに製品(product)データの一覧がDataGridに表示された! |
このように、データ取得するだけなら、Flex側のコードを手動で書かなくてもサービスを呼び出し、結果を表示するアプリケーションを作成可能です。
Flex 3の案件でもFlash Builderは生産性を向上させる
Flex BuilderからFlash Builder 4とブランディングが変更され、パッケージエクスプローラーの導入や、FlexUnit 4との統合、そしてデータ中心開発といった大きな機能が追加されました。
また、従来のコーディング機能もより使いやすく改良され、まさにテーマの1つである生産性の向上が見込めるかと思います。
Flash Builder 4は、Flex 4だけではなく、Flex 3もサポートしています。Flex 3の案件でも、開発環境として導入することでコーディングが楽になり、生産性の向上に貢献できるのではないでしょうか。
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プロフィール:舩倉 純(ふなくら じゅん):ブログ 株式会社ニークシステムテクノロジー 技術部所属 PerlやJavaなどでWebアプリケーションでの開発に従事し、SeasarProjectでオープンソースプロジェクトのコミッタとしても活動中。Flexは1.5のころから利用を始め、Flex User Groupでの勉強会にも参加。 全国11都市を回る「Flex User Group 全国ツアー 2010」展開中。Adobe MAXツアー招待やAdobe CS5などが抽選で当たる可能性も |
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