Silverlight 2で.NET技術をカッコよく使おう
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Silverlight 2で.NET技術をカッコよく使おう(2)

無料Visual Studioで始めるSilverlight 2超入門


インフラジスティックス・ジャパン株式会社
テクニカルエバンジェリスト/デベロッパーサポートエンジニア
山田 達也
2009/1/15
連載「.NETを知らない人でも分かるSilverlight入門」の続編のSilverlight 2入門連載です。Silverlightで.NET技術をよりカッコよく簡単に使えるRIAを作ってみましょう。Silverlightそのものについて詳しく知りたい読者は、本稿と併せて特集「Silverlightは次世代のJavaScriptフレームワーク?」もご参照ください(編集部)

触ってみよう! Silverlight 2

 連載第1回の「ついにRTWされたSilverlight 2は1.0と何が違うの?」では、Silverlight 2の特徴と可能性について解説してきましたが、Silverlight 2の正式版がリリースされておよそ3カ月たち、ようやくSilverlight 2アプリケーションを開発する基盤も整った感があります。

 今回からは実際に開発ツールを使いながら、さまざまなSilverlightアプリケーションを作成する手順を具体的に紹介していきます。

 まずは、Silverlight 2アプリケーションを触ってみましょう。ごく簡単なメニューから画面遷移するアプリケーションです。各メニューは本稿の解説の図版となります。「誕生日は?」のメニューを押すと、カレンダーアプリケーションとなります。 カレンダー上で日付けを選択してください。表示が変わるのが分かると思います。

Silverlight 2アプリケーションのサンプル(もっと大きな画面で見たい場合はこちらサンプルを動かすには、事前に実行環境のインストールが必要です。→ダウンロードページ

Silverlight 2開発環境を一からインストール

 それでは、Silverlightプログラミングの第一歩を踏み出してみましょう。前回の記事で、開発ツールとしてはVisual Studio 2008またはExpression Blendがあると述べましたが、まずは必要な環境をおさらいします。

表1 Silverlight 2開発を始めるための環境
ツール 対象者 特徴
・VisualStudio 2008 Standard以上+SP1
・Silverlight Tools
プログラマ 本格的開発のための統合IDE。有償
・Visual Web Developer 2008 Express Edition+SP1
・Silverlight Tools
プログラマ 技術研究・評価のための無償の開発環境
Expression Blend 2+SP1 デザイナ 画面デザインやアニメーション編集に特化したデザインツール。有償
Expression Blend 2(評価版)+SP1 デザイナ 30日間限定の評価版

 表1のように、プログラマ向けのツールとデザイナ向けのツールが用意されています。今回は無償で入手可能な「Visual Web Developer 2008 Express Edition」(以下、VS2008)のインストールから開始して、プログラマの視点でSilverlight開発にチャレンジしてみたいと思います。なおデザイナ向けのツールであるBlendの使用方法についても、次回以降の記事で紹介していきます。

VS2008 SP1のインストール

 まずはインストールの方法を紹介します。以下のサイトにアクセスし、必要なツールを順番にダウンロードしてください。

 VS2008 SP1は、上記のWebサイトから「Webインストール(ダウンロード)」を実行することで、vwdsetup.exeが動いてインストールできます。インストールウィザードを進めると、ライセンスに同意するか確認してくるので、[同意する]を選択します。[Visual StudioでオンラインのRSSコンテンツを受信して表示できるようにする]のチェックは付けないでも構いません。

図1 Visual Web Developer 2008のインストール(ライセンスに同意するか確認)
図1 Visual Web Developer 2008のインストール(ライセンスに同意するか確認)

 インストールウィザード進めると、以下のようにSQL Server 2008 Express Editionをインストールすることを促してきますが、ここでは、余計なインストールは省略するため、チェックはしません。

図2 SQL Server 2008 Express Editionをインストールするか確認
図2 SQL Server 2008 Express Editionをインストールするか確認

 さらにインストールウィザードを進めると、図3のように必要なコンポーネントを自動的に判別・ダウンロードしてくれます。

図3 必要なコンポーネントを自動的に判別
図3 必要なコンポーネントを自動的に判別

 [インストール]ボタンを押し、しばらくすると、インストールは完了します。

Silverlight Toolsのインストール

 VS2008 SP1用のSilverlight Toolsについては、上記ダウンロードページの「Silverlight Tools のダウンロード」リンクから以下のページに移動し、「ダウンロード」ボタンを押してインストールパッケージ(Silverlight_Tools.exe)をダウンロードします。

 ダウンロードしたSilverlight_Tools.exeを実行すると、インストールウィザードが起動します。インストールウィザードを進めると、VS2008 SP1のときと同様にライセンスに同意するか確認してくるので、[同意する]を選択します。[インストール手順を向上させるために匿名でフィードバックを送信する]というチェックは付けても付けないでも構いません。

図4 Silverlight Toolsのインストール(ライセンスに同意するか確認)
図4 Silverlight Toolsのインストール(ライセンスに同意するか確認)

 さらにインストールウィザードを進めると、Webブラウザを使っている場合は現在開いているWebブラウザを閉じるように推奨されますので、閉じないと[次へ]ボタンは押せません。

図5 Webブラウザを閉じないと進めない
図5 Webブラウザを閉じないと進めない

 [次へ]ボタンを押すと、インストールウィザードが進み、しばらくするとインストールが完了します。

 次ページからは、Silverlight 2アプリケーションの作り方を見ていきましょう。

  1-2-3-4

 INDEX
Silverlight 2で.NET技術をカッコよく使おう(2)
無料Visual Studioで始めるSilverlight 2超入門 
Page1
Silverlight 2開発環境を一からインストール
  Page2
初めてのSilverlight 2プロジェクト
  Page3
初めてでも分かるXAMLの中身
Silverlight 2で使用可能な3種類のコンテナ
  Page4
Silverlight 2の標準コントロールはこんなにたくさん!
次回は、アニメーションでSilverlightをカッコよく使う
コラム 「Silverlight 2で画面遷移を行うには?」



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