Insider's EyeWindows 2000 Advanced Server日本語版の出荷は2000年3月3日デジタルアドバンテージ2000/01/27 |
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2000年1月19日、マイクロソフトは、「Windows 2000 Professional、Serverから約2週間後」とだけ発表していたWindows 2000 Advanced Serverの正式な出荷日を2000年3月3日と発表した(関連記事:「マイクロソフト、日本語版Windows 2000の発売日、価格、マーケティングプランを正式発表」、マイクロソフトのニュースリリース)。
Windows 2000 Advanced Server(以下ASと略)は、Windows 2000 Serverの上位に位置づけられるサーバー向けのオペレーティング システムで、Server版に対し、最大ユーザーメモリ空間(3Gbytesまでに対応)/物理メモリサイズの拡大(8Gbytesまでに対応)、SMPとしてサポートされるCPU数の増加(8個まで)、クラスタリング機能などが追加されている(Windows 2000 ASについては、別稿の「Windows 2000 Serverの概要(4) アプリケーションサービスとAdvanced Server」を参照)。
Windows 2000の必要システム
本サイトでは、すでに1999年10月26日付けの記事「Windows 2000とは何か?−イントロダクション」として、当時配布されていたベータ3の資料を元にして、Windows 2000の各パッケージをインストールするために必要なシステム要件をまとめた。しかしその後、製品版の発表に伴い、一部必要システム要件が変更されている。
そこで以下に、ベータ3時点の前出の記事から変更があった必要システム要件についてまとめておく。
Windows 2000 Professional | Windows 2000 Server | Windows 2000 Advanced Server | |
プロセッサ | Pentium-133MHz以上(または互換プロセッサ)*1 | Pentium-133MHz以上(または互換プロセッサ)*1 | Pentium-133MHz以上(または互換プロセッサ)*1 |
SMPサポート | 最大2プロセッサ | 最大4プロセッサ | 最大8プロセッサ |
必要メモリ | 32Mbytes以上 | 128Mbytes*2 | 128Mbytes*2 |
推奨メモリ | 64Mbytes | 256Mbytes*3 | 256Mbytes*3 |
最大メモリ | 4Gbytes | 4Gbytes | 8Gbytes |
ハードディスク容量 | 850Mbytes以上(全体として2Gbytes以上を推奨)*4 | 1Gbytes以上*5 | 1Gbytes以上*5 |
ディスプレイサブシステム | VGA以上 | VGA以上 | VGA以上 |
その他のリムーバブルストレージ | CD-ROMドライブまたはDVD-ROMドライブ*6 | CD-ROMドライブまたはDVD-ROMドライブ*6 | CD-ROMドライブまたはDVD-ROMドライブ*6 |
その他のデバイス | キーボード/マウス/その他のポインティング デバイス*7 | キーボード/マウス/その他のポインティング デバイス*7 | キーボード/マウス/その他のポインティング デバイス/ネットワークアダプタ(ネットワーク接続時)*8 |
出荷日 | 2000年2月18日 | 2000年2月18日 | 2000年3月3日 |
Windows 2000各パッケージの必要システム構成など | |||
製品版のリリースを元にしてまとめた各パッケージの必要システム要件。ベータ3時点からの変更点は以下のとおり。
*1:166MHz→133MHzに変更 *2:64Mbytes→128Mbytesに変更 *3:128Mbytes→256Mbytesに変更 *4:900Mbytes→850Mbytesに変更。ネットワークからのインストールでは、CD-ROMからのインストールよりもさらに空きディスク容量が必要。 *5:「システムの搭載メモリの2倍に900Mbytesを加えた容量」→「1Gbytes以上」に変更 *6:「(CD-ROMドライブに関して)12倍速以上を推奨」という注を削除。「3.5 FDD」の記述を削除。 *7:「ネットワークアダプタ(ネットワークに接続する場合)」という記述を削除し、「その他のポインティング デバイス」を追加 *8:「その他のポインティング デバイス」を追加 |
差分を調べてみると、プロセッサに関しては、Professional、Server、Advanced Serverとも、Pentium 166MHz→Pentium 133MHzにグレード ダウンしている。使い方にもよると思うが、少なくともビジネス アプリケーション用途でも、Pentium 133MHzではかなり辛いはずだ。この変更は、Windows 2000の適用範囲を少しでも広げようという思惑からきたものだろうか? それともベータ版では挿入されていたデバッグ コードが取り除かれたからだろうか?
必要メモリおよび推奨メモリは、Professional版では据え置き(それぞれ32Mbytesと64Mbytes)だが、ServerとAdvanced Serverの双方ではそれぞれが64Mbytes→128Mbytesに、128Mbytes→256Mbytesに増加している。個人的な感覚では、Professional版であっても32Mbytesから64Mbytesではかなり厳しいと思うが、やはりServer、Advanced Serverでは、十分なメモリを用意しなければ、実力を発揮できないということだろう。
必要ディスク容量は、Professional版が900Mbytes→850Mbytesと50Mbytes減少し、ServerとAdvanced Serverでは、「システムの搭載メモリの2倍に900Mbytesを加えた容量」から「1Gbytes以上」という分かりやすいものに変更された。多くの読者も感じているとおり、1GbytesのハードディスクにWindows 2000 ServerやAdvanced Serverをインストールしたところで、肝心の仕事は何もできない。実際にはさらに大容量のディスクが必要となるはずだが、20GbytesのIDEディスクが2万円以下で購入可能であることを考えると、大した問題にはならないだろう。
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