製品レビュー
Microsoft Operations Manager 2005

第1回 MOM 2005の概要

3.MOM 2005によるサーバの監視

デジタルアドバンテージ
2004/11/25

 次にMOM 2005の管理画面を見てみよう。具体的なMOM 2005システムのインストール方法や運用方法については次回解説することにし、今回は各コンソールの役割について簡単に見ておくにとどめる。

MOM 2005によるサーバ管理作業
MOM 2005サーバが管理対象サーバから収集した情報は、オペレータ・コンソールやWebコンソール、レポーティングなどを介して確認することができる。管理コンソールは、MOM 2005サーバ自体の設定を行うものである。

 MOM 2005サーバをインストールすると、MOM 2005のサーバ・プログラムのほかに、「管理コンソール」と「オペレータ・コンソール」「Webコンソール」という、3種類の管理用ツールがインストールされる。さらにレポート用に「レポートティング・コンソール」も用意されている。以下、これらについて見ていく。

MOM 2005の全般的な設定を行う管理コンソール

 MOM 2005サーバの設定や管理パックのインストール、管理対象ネットワークの設定、管理対象サーバの追加、管理対象サーバへのエージェントのリモート・インストールなど、MOM 2005サーバ・システム全体の設定を行うのがこの管理コンソールである。

管理コンソール
MOM 2005の全般的な設定を行うためのコンソール。管理対象サーバに対するエージェントのリモート・インストールや、エージェントレス・サーバの追加、管理パックの導入などの作業を行う。
  管理パックごとの機能を設定する。管理パックには、ルール(トリガとなる条件と、それに対するアクション)やタスク(対象となるサーバの管理・操作)、プロバイダ(収集するログやイベント情報の提供元の定義)、スクリプト(実行すべきアクション)など、さまざまな情報が含まれている。このツリーではそれらが分類・表示される。
  管理対象となるコンピュータの情報。エージェントが導入された管理対象サーバ、エージェントレス・サーバ、MOM 2005管理サーバなどに分類されて表示される。
  実行可能な作業の一覧。エージェントをリモート・インストールしたり、各種コンソールを起動したりできる。

日常の監視業務を行うオペレータ・コンソール

 MOM 2005サーバ・システムの導入が完了した後、各サーバの動作状態の監視やエラー発生時の対処など、日常の監視業務を行うのがこのコンソールである。通常はこのコンソールを常時立ち上げておいて、各サーバが正常に動作しているかどうかを監視する。このコンソールでは、MOM 2005サーバが収集した情報やアラート情報、パフォーマンス・カウンタ情報(グラフにして確認する)を表示させたり、管理対象サーバに対してタスクを発行したりする。

オペレータ・コンソール(アラート・ウィンドウ)
このコンソールを使って監視作業を行う。イベントやアラート、パフォーマンス・カウンタによるグラフの描画、ネットワーク図の表示などのほか、タスクを発行することができる。
  表示させる内容の選択。
  アラートの一覧を表示させるためのボタン。いくつかの基本的な操作については、このようにボタンが用意されている。
  アラートの表示。
  項目を1つ選択すると、下側に詳しい内容や、ナレッジなどが表示される。
  表示されたアラートの内容。タイトルや説明、アラートの発生時刻、状態などが表示される。
  タスクの一覧。例えば[Ping]タスクをクリックすると、選択されているサーバに対してpingコマンドを実行し、その結果がポップアップ・ウィンドウで表示される。このような汎用的なタスクだけでなく、例えばActive DirectoryサービスやSQL Serverに固有のタスク(例:SQL Serverのプロファイラの起動)なども多数定義されている。

 次の画面は、CPUの使用率グラフを表示させてみたところである。過去2時間分の4台のサーバのCPU使用率が表示されている。

オペレータ・コンソール(パフォーマンス・グラフ・ウィンドウ)
パフォーマンス・カウンタの値はグラフとして表示される。これは管理対象の4台のサーバについて、そのCPU使用率を表示させたところ。MOM 2005が収集しているデータは自動的にデータベース内に記録され続けているので、OS標準のパフォーマンス・ツールと違い、過去のデータを呼び出してすぐにグラフ化することができる。
  これをクリックするとパフォーマンス・グラフを表示するモードになる。
  過去2時間分のCPU使用率が表示されている。
  表示しているカウンタ。左端のチェック・ボックスをオフにすると、その項目が表示されなくなり、必要に応じてグラフがスケーリングされる。

リモートからの監視に便利なWebコンソール

 オペレータ・コンソールの簡易版であり、機能は限定されているが、Webブラウザでアクセスできるように作られている。監視できる項目はアラートとイベントのみであり、リアルタイムに表示をするパフォーマンス・カウンタのグラフなどは扱えない。このコンソールを利用するためには、特定のポート(デフォルトではTCPの1272番)さえアクセスできるようにネットワーク環境を設定しておけばよいので、リモートから監視する場合などに便利な機能だ。

Webコンソール
簡易版のオペレータ・コンソール。Webブラウザでアクセスできるので、リモートから監視業務を行う場合でも、ファイアウォールの設定が簡単になるし、ネットワーク・トラフィックも少なくなる。ただしパフォーマンス・グラフなどは表示できない。
  TCPのポート1272番(デフォルト)さえ通せば利用することができる。
  表示できる項目はアラート、コンピュータ一覧、イベントの3種類だけ。
  項目を選択すると、下側にその詳細が表示される。これはMSXMLに関する警告アラートを選択したところ。
  このアラートに対するナレッジ(知識)を表示させている。
  アラート内容の要約。
  考えられる原因。
  解決方法(のアドバイス)。

収集したデータからのレポート作成を行うレポート・コンソール

 レポート・コンソールは、収集したデータを基にしてレポートを作成するためのコンソールである。このサービスを利用するためには、あらかじめシステムに「SQL Server 2000 Reporting Services」をインストールしておく必要がある。レポート・コンソールは、SQL ServerのReport Services機能を使って実現されており、MOM 2005の各種レポート用テンプレートがあらかじめ定義されている。

レポート・コンソール
レポート・コンソールを使って、アラートやイベント、パフォーマンス・グラフなどをまとめて表示させることができる。
  選択しているレポート項目。デフォルトでは100以上の定義済みレポート・テンプレートが用意されている。
  レポートの出力。

 今回はMOM 2005の概要について解説した。次回はMOM 2005サーバのインストールやエージェントの導入方法について見ていく。End of Article


 INDEX
  [製品レビュー]Microsoft Operations Manager 2005 
  第1回 MOM 2005の概要
    1.MOM 2005とは
    2.MOM 2005のアーキテクチャ
  3.MOM 2005によるサーバの監視
 
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