なぜか消えた[新規作成]−[テキストドキュメント]右クリックメニューを復活させる【Windows 11】Tech TIPS

エクスプローラーやデスクトップの空いているところを右クリックして、表示されたメニューの[新規作成]−[テキストドキュメント]を選択して、テキストファイルを作成している人も多いのではないだろうか。ところが、右クリックメニューの[新規作成]を開いても、[テキストドキュメント]が表示されないことがある。このような場合に、[テキストドキュメント]を復活させる方法を紹介しよう。

» 2024年05月23日 05時00分 公開
[小林章彦デジタルアドバンテージ]
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対象:Windows 11


右クリックメニューの[新規作成]−[テキストドキュメント]を復活させる 右クリックメニューの[新規作成]−[テキストドキュメント]を復活させる
エクスプローラーの右クリックメニューにある[新規作成]を開いても、[テキストドキュメント]が表示されないことがある。このような場合の対処方法として、レジストリを編集する方法なども紹介されているが、より簡単な方法がある。[テキストドキュメント]を復活させる、より簡単な方法を紹介しよう。

 新しいテキストファイルを作成する場合、エクスプローラーやデスクトップの空いているところを右クリックして、表示されたメニュー(コンテキストメニュー)の[新規作成]−[テキストドキュメント]を選択している人も多いのではないだろうか。

 ところが、右クリックメニューの[新規作成]を開いても、[テキストドキュメント]が表示されなくなることがある。そのような場合、アプリケーションを開いて、保存する際に[名前を付けて保存]ダイアログで保存先のフォルダまでたどらなければならなくなり、意外と面倒になる。

 そこで、この[テキストドキュメント]が失われる原因と、復活させる方法を解説しよう。

[テキストドキュメント]が消える理由

 右クリックメニューの[新規作成]から[テキストドキュメント]が消えるのは、「メモ帳」アプリが更新されることに原因がある。Windows 11の「メモ帳(Windows Notepad)」アプリは、Microsoft Storeアプリとなっており、Microsoft Storeによる自動更新が実行される。この際、なぜか右クリックメニューの[新規作成]から[テキストドキュメント]が消えてしまう仕様(?)となっている。

 「メモ帳」アプリの更新は、数カ月に1回の割合で実行されているので、そのタイミングで右クリックメニューを開くと、[テキストドキュメント]が消える現象に遭遇することになる。この「仕様」は、以前から知られているものの、一向に改善されないため、何らかの理由から改善が難しいのではないかと推測する。

[テキストドキュメント]が消える理由 [テキストドキュメント]が消える理由
右クリックメニューの[新規作成]から[テキストドキュメント]が消えるのは、Microsoft Storeで「メモ帳」アプリが自動更新されることに起因する。「メモ帳」アプリが更新されると、なぜか右クリックメニューから[テキストドキュメント]が消えてしまうのだ。

エクスプローラーを再起動する

 右クリックメニューの[テキストドキュメント]を復活させる方法は、実は簡単だ。再起動を実行すれば、右クリックメニューの[新規作成]に[テキストドキュメント]が復活する。それも、Windows 11の再起動ではなく、エクスプローラーの再起動で構わない。

 Windows 11自体を再起動するとなると、途中の作業を保存するなどしなければならず、ハードルが高いが、エクスプローラーの再起動であれば、作業に与える影響は少なくてすむ。

 エクスプローラーの再起動は、タスクマネージャーを使う。タスクバーを右クリックして、[タスクマネージャー]を選択して、タスクマネージャーを起動する。[プロセス]タブを開き、「アプリ」欄にある[エクスプローラー]を右クリックして、表示されたメニューで[再起動]を選択すればよい。詳しくはTech TIPS「エクスプローラーが『応答なし』 Windows再起動の前にエクスプローラーの再起動を試す」を参照していただきたい。

 ただし、エクスプローラーを再起動すると、開いていたフォルダが全て閉じられてしまい、再起動後に復元されないので注意してほしい。再起動前に開いているフォルダのフォルダパスを「メモ帳」アプリなどで保存しておくと、再起動後にエクスプローラーの状態を復元しやすくなる。

エクスプローラーを再起動する(1) エクスプローラーを再起動する(1)
右クリックメニューの[新規作成]から[テキストドキュメント]が消えてしまっている。
エクスプローラーを再起動する(2) エクスプローラーを再起動する(2)
エクスプローラーを再起動すると、全てのエクスプローラーが閉じてしまうので、事前に開いているフォルダのパスを「メモ帳」アプリなどにコピーしておくとよい。再起動後、このパスをコピーして、エクスプローラーのアドレス欄にペーストすれば、素早くエクスプローラーの状態が復元できるからだ。
エクスプローラーを再起動する(3) エクスプローラーを再起動する(3)
タスクバーの空いている部分を右クリックして、[タスクマネージャー]を選択する。
エクスプローラーを再起動する(4) エクスプローラーを再起動する(4)
タスクマネージャーが起動したら、[プロセス]タブを開き、「アプリ」欄の[エクスプローラー]を右クリックし、[再起動]を選択する。全てのエクスプローラーが閉じられる。
エクスプローラーを再起動する(5) エクスプローラーを再起動する(5)
右クリックの[新規作成]に[テキストドキュメント]が復活する。

[メモ帳]アプリをアンインストールする

 [テキストドキュメント]が消える原因が、「メモ帳」アプリの更新にあるのが分かっている。そこで、他のテキストエディタを利用していて、「メモ帳」アプリは使っていない、というのであれば、「メモ帳」アプリをアンインストールしてしまうという荒業もある。

 ただ、面倒な上、「メモ帳」アプリはちょっとしたテキスト編集には便利なツールなので、よほどの事情がない限り、アンインストールしない方がいいだろう。

「メモ帳」アプリをアンインストールする手順

 「メモ帳」アプリをアンインストールする前に、拡張子「.txt」に対する既定のアプリを「メモ帳」アプリ以外のテキストエディタに設定しておく。既定のアプリが「メモ帳」アプリのままだと、アンインストール後に右クリックメニューの[新規作成]から[テキストドキュメント]が消えてしまい、テキストファイルが新規作成できなくなるので注意してほしい。

 「メモ帳」アプリのアンインストールは、[スタート]メニューの[すべてのアプリ]画面を開き、[メモ帳]を右クリック、表示されたメニューで[アインストール]を選択すればよい。確認ダイアログが表示されるので、ここで[アンインストール]ボタンをクリックすると、「メモ帳」アプリのアンインストールが実行される。

 「メモ帳」アプリをアンインストールしたら、上述の方法でエクスプローラーを再起動すればよい。

 「.txt」の既定のアプリを変更し、「メモ帳」アプリをアンインストールした場合、右クリックメニューの[新規作成]でテキストファイルを作成する項目が「テキスト文書」や「Text Document」などに変わることがあるので注意してほしい。

「メモ帳」アプリをアンインストールする(1) 「メモ帳」アプリをアンインストールする(1)
[設定]アプリの[アプリ]−[既定のアプリ]画面を開き、検索ボックスに「.txt」と入力して、拡張子「.txt」の関連付けられているアプリを検索する。ここが「メモ帳」になっていたら、「メモ帳」をクリックする。
「メモ帳」アプリをアンインストールする(2) 「メモ帳」アプリをアンインストールする(2)
[.txtファイルの既定のアプリを選択する]ダイアログが開くので、ここで、「メモ帳」以外のテキストエディタなどを選択する。
「メモ帳」アプリをアンインストールする(3) 「メモ帳」アプリをアンインストールする(3)
[スタート]メニューの[すべてのアプリ]画面を開き、[メモ帳]を右クリック、表示されたメニューの[アンインストール]を選択する。
「メモ帳」アプリをアンインストールする(4) 「メモ帳」アプリをアンインストールする(4)
警告ダイアログが開くので、[アンインストール]ボタンをクリックする。これで「メモ帳」アプリがアンインストールされる。
「メモ帳」アプリをアンインストールする(5) 「メモ帳」アプリをアンインストールする(5)
右クリックメニューの[新規作成]には、[テキストドキュメント]に代わって、テキストファイルが新規作成できる[Text Document]が表示される。この項目名は、拡張子「.txt」に関連付けたアプリによって異なる。

 「メモ帳」アプリをアンインストールした結果、右クリックメニューの[新規作成]から[テキストドキュメント]などテキストファイルを作る項目が消えてしまった場合、「Microsoft Store」アプリを起動し、「Windows Notepad」で検索して、Microsoft製の「Windows Notepad」を再インストールする。[テキストドキュメント]を復活させるには、前述の方法でエクスプローラーを再起動すればよい。

 場合によっては、事前に拡張子「.txt」に対する既定のアプリを「メモ帳」アプリ以外のテキストエディタに設定しておいても、[テキストドキュメント]が消えてしまうことがある。このときも、「メモ帳」アプリを再インストールして、関連付けを確認、アンインストールを実行するといった手順を実行する必要がある。

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