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Hyper-Vで仮想ディスクを追加する

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 打越 浩幸
2008/10/10
対象OS
Windows Server 2008 Hyper-V
Hyper-Vの仮想マシンでは、デフォルトでは1台の仮想ディスクと仮想DVD-ROMドライブが利用できる。
より多くのディスク領域を使いたければ、IDEインターフェイスに仮想ディスクを追加するか、SCSIインターフェイスを追加して利用すればよい。

解説

 Hyper-Vで作成される仮想マシンでは、デフォルトではIDE(ATAPI)接続のディスクが1台(と仮想DVD-ROMドライブが1台)接続された環境が構築されている。用途によっては、さらに多くの仮想ディスクを追加したい場合もあるだろう。だがVirtual PCの場合とは少しユーザー・インターフェイスが異なるので、最初は戸惑うかもしれない(ディスクの追加方法はVirtual Serverのものとほぼ同じである)。本TIPSでは、その方法について説明しておく。

操作方法

 Hyper-Vの仮想マシンに仮想ディスク(.VHDファイル)を追加するには、まず仮想マシンの設定画面を表示させ(仮想マシンは終了させておくこと)、ディスクを追加したいインターフェイスを選択する。Hyper-Vで利用可能なディスク・インターフェイスはIDEとSCSIがあるので(これはVirtual Serverと同じ。Virtual PCではIDEしか利用できない)、まずどちらのインターフェイスに接続するかを選択する。

IDEインターフェイスに仮想ディスクを追加する

 IDEインターフェイスに仮想ディスクを追加するには、まず設定画面で[IDE コントローラ 0]か[IDE コントローラ 1]を選択する(どちらを選んでも構わない)。そして右側のウィンドウから[ハードドライブ]を選んで[追加]ボタンをクリックする。

IDEディスクの追加(1)
IDEインターフェイスに仮想ディスクを追加するには、まずどのインターフェイスに接続するかを選択し、ディスク・インターフェイス(ディスクの接続先チャネル番号)を指定する。
デフォルトではIDEインターフェイス0のチャネル0には仮想マシンのマスタとなるディスクが接続されており、チャネル1は空きとなっている。通常はこのチャネル1に追加する。
デフォルトではIDEインターフェイス1のチャネル0には仮想DVD-ROMがディスクが接続されており、チャネル1は空きとなっている。に追加後は、このチャネル1に追加する。
仮想ディスクを追加する場合は[ディスク]を選択する。
これをクリックすると、空きチャネルのエントリが追加される。

 [ディスク]を[追加]すると、次のように追加するファイル名を指定する画面が表示されるので、適切な値を入力する。そして最後に[OK]か[適用]をクリックする。

IDEディスクの追加(2)
この画面では、実際に追加する仮想ディスク・ファイルを指定する。
先の画面で追加された空きチャネルのエントリ。
追加先コントローラの選択画面。ほかのコントローラを選択し直して、上書きすることも可能。
追加先チャネル番号の選択画面。ほかのチャネル番号を選択し直して、上書きすることも可能。
仮想ディスク・ファイル(.VHDファイル)を使用する場合はこれを選択する。ホスト・コンピュータに装備されている物理的なディスク・ドライブを選択することも可能。
仮想ディスク・ファイルのフルパス。
新しい仮想ファイルを作成する場合はこれをクリックする。
既存の仮想ディスク・ファイルの内容を編集(ゼロ領域のクリアや差分ディスクの結合、拡張など)するには、これをクリックする。
指定した仮想ディスク・ファイルの内容が(仮想ディスク・ファイルとして)正しいかどうかを検査するにはこれをクリックする。仮想ディスク・ファイルの種類や容量などが表示される。
既存の仮想ディスク・ファイルを選択するにはこれをクリックする。

 以上で操作は終了である。[OK]か[適用]をクリックすると設定が反映される。

SCSIインターフェイスに仮想ディスクを追加する

 Hyper-V(やVirtual Server)ではSCSIインターフェイスを追加して仮想ディスクを利用できる。IDEインターフェイスと違って、SCSIインターフェイスなら最大で64台まで仮想ディスクを追加できる(IDEでは最大で4台まで。Virtual ServerのSCSIでは7台まで)。ただしSCSIインターフェイスはデフォルトでは仮想マシンに組み込まれていないので、まずはこれを追加する必要がある。

SCSIインターフェイスの追加
SCSIディスクを追加するには、まずSCSIインターフェイスを仮想マシンに追加する必要がある。[設定]画面の[ハードウェアの追加]で[SCSI コントローラ]を追加する。
これを選択する。
これを選択する。
これをクリックして、SCSIインターフェイスを追加する。

 いったんSCSIインターフェイスが追加されれば、以後の操作はIDEインターフェイスの場合と同様である。以上の操作で[SCSI コントローラ]というハードウェア・エントリが追加されるので、その中に仮想ディスクを追加すればよい(最大64台まで)。End of Article

「Windows TIPS」


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