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pmonコマンドでプロセスの状態をモニタする

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 打越 浩幸
2008/11/14
対象OS
Windows XP
Windows Server 2003
プロセスの動作状態をコマンド・プロンプト上でモニタするには、pmonコマンドを利用するとよい。
pmonでは、タスク・マネージャのプロセス・タブで表示されるような情報を得ることができる。

解説

 プロセスの実行状態をモニタするコマンドはいくつかあるが、リアルタイムにプロセスをモニタし、コマンド・プロンプト上で利用できるものとしては、pmon.exe(Process Resource Monitor)というコマンドがある。これはWindowsのリソースキットに含まれるツールである。UNIXやLinuxのtopコマンドのように、コンソール画面上にプロセスの一覧とその状態が表示される。タスク・マネージャの[プロセス]タブで、表示項目をカスタマイズするのとほぼ同じであるが、簡単に、素早く起動できるのが利点である。

操作方法

 pmon.exeはWindows Server 2003のリソースキットに含まれるツールである(Windows XPの場合もWindows Server 2003用をインストールする)。リソースキットについてはTIPS「Windows OS向けリソースキット・ツールを入手する」を参照していただきたい(pmon.exeは、Windows VistaやWindows Server 2008上でもそのまま動くようである)。

 このコマンドを利用するには、コマンド・プロンプト上で単にpmonを実行するだけでよい。オプションなどは何もなく、起動すると、現在のコマンド・プロンプト・ウィンドウ上にプロセスの一覧を表示する。デフォルトでは数秒おきに更新されているが、スペース・キーなどを押すとすぐに更新される。実行されているプロセスがすべて表示されるので、リストの下の方を見たければ、画面をスクロールさせる。終了させるには[Ctrl+C]キーを押すか、[q]を押す。

pmonの実行結果
pmonを起動すると、このようなプロセスの一覧が表示され、定期的に更新される。スペース・などを押すとすぐに更新され、[q]キーを押すと終了する。表示内容のカスタマイズなどはできないが、その分、簡単に利用できる。

 一番上にはメモリの利用状況が表示されている。表示内容についてはここでは述べないが、そのタイトルから内容はすぐに分かるであろう。タスク・マネージャのヘルプやTIPS「必要メモリ・サイズを見極める」「最適なページ・ファイル・サイズを知るには」などを参考にしていただきたい。各項目の概要を次に示しておく。

項目 内容
CPU CPU使用率
CpuTime CPU使用時間
Mem Usage メモリ使用量(ワーキングセット・サイズ)
Mem Diff メモリ使用量のデルタ(前回の表示からの差分)
Page Faults ページ・フォルト数
Flts Diff ページ・フォルト数のデルタ(前回の表示からの差分)
Commit Charge コミット・チャージ・サイズ(確保済みのメモリのサイズ)
Usage (NonP) 非ページ・プール・サイズ(ページアウト不可なメモリ・ページのサイズ)。
Usage Page ページ・プール・サイズ(ページアウト可能なメモリ・ページのサイズ)
Pri 優先度。数値が大きいほど、優先度が高い
Hnd Cnt 使用ハンドル数
Thd Cnt スレッド数
Name 実行イメージ・ファイル名
pmonのプロセス表示の概要

 プロセス一覧の一番上に表示されている「File Cache」は、プロセスではなく、キャッシュとして利用されているメモリのサイズを表している。End of Article

「Windows TIPS」


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