[System Environment] | ||||||||||||
bcdeditコマンドでブート・シーケンスを一時的に変更する
|
||||||||||||
|
解説 |
システムに複数のOSがインストールされているマルチブート環境において、再起動時に特定のOSを一度だけ起動するように変更して、その後は既定のブート・シーケンスに戻したいことがある。例えば、普段あまり利用しないOSに対して、セキュリティ・パッチを適用するような場合だ。
このような場合、bcdeditコマンドに/bootsequenceオプションを付けて実行することで、再起動後、一度だけ指定したOSを起動するように変更できる。その後、再起動すれば既定のブート・シーケンスに戻るため、ブート・シーケンスを再度修正する必要はない。本稿では、この一時的にブート・シーケンスを変更する方法を紹介する。
操作方法 |
bcdeditコマンドを実行するため、コマンド・プロンプトを起動する。ただしbcdeditコマンドは、管理者として実行したコマンド・プロンプトでなければ実行できない。そこで、[スタート]の[すべてのプログラム]−[アクセサリ]の[コマンド プロンプト]を右クリックして[管理者として実行]を選択してコマンド・プロンプトを起動する。
ここで、まず引数を付けずにbcdeditを実行し、現在のBCDストアの情報を確認する。
|
|
bcdeditコマンドの実行例 |
ここで一時的に起動したいOSの「identifier」の値をコピーしておく。「{current}」は、現在の既定の起動OSなので、それ以外のOSということになる。この例では、2番目のエントリの「identifier」の値「{7c2b44fc-3926-11de-99f4-bf6acdd7f858}」をコピーする。
次に、コマンド・プロンプトで以下のコマンドを実行する。<identifier>には、コピーした「identifier」の値(この例では{7c2b44fc-3926-11de-99f4-bf6acdd7f858})を入れる。
bcdedit /bootsequence <identifier>
これで再起動後、自動的に<identifier>で指定したOSが一度だけ起動することになる。その後、再起動すれば、今度は以前と同様、{current}で指定されているOSが起動することになる。
再起動時に表示されるブート・マネージャで選択する必要がないため、誤って目的とは異なるOSを起動させてしまうことも防げる。一時的に起動OSを変更したい場合は、この方法を試してみるとよい。
この記事と関連性の高い別の記事
- bcdeditでVista/Windows Server 2008のブートOSメニューを変更する(TIPS)
- Windows Update適用後の自動再起動を抑制する(TIPS)
- bcdeditでUEFIのブート・エントリの名前を変更する(TIPS)
- bcdeditでブート構成情報をバックアップ/リストアする(TIPS)
- Windowsのbcdeditでブートメニューの項目を追加する(TIPS)
このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
「Windows TIPS」 |
- Azure Web Appsの中を「コンソール」や「シェル」でのぞいてみる (2017/7/27)
AzureのWeb Appsはどのような仕組みで動いているのか、オンプレミスのWindows OSと何が違うのか、などをちょっと探訪してみよう - Azure Storage ExplorerでStorageを手軽に操作する (2017/7/24)
エクスプローラのような感覚でAzure Storageにアクセスできる無償ツール「Azure Storage Explorer」。いざというときに使えるよう、事前にセットアップしておこう - Win 10でキーボード配列が誤認識された場合の対処 (2017/7/21)
キーボード配列が異なる言語に誤認識された場合の対処方法を紹介。英語キーボードが日本語配列として認識された場合などは、正しいキー配列に設定し直そう - Azure Web AppsでWordPressをインストールしてみる (2017/7/20)
これまでのIaaSに続き、Azureの大きな特徴といえるPaaSサービス、Azure App Serviceを試してみた! まずはWordPressをインストールしてみる
|
|