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コマンド・プロンプトで長いファイル・パスを簡単・確実に入力する

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ
2002/09/28
対象OS
Windows 2000 Professional
Windows XP Professional
Windows XP Home Edition
Windows 2000 Server
Windows 2000 Advanced Server
管理業務では、バッチ処理などが容易なコマンド・プロンプトを使う場面が少なくない。
しかし長いファイルやフォルダのパスを間違いなく入力するのは困難である。
そんなときは、エクスプローラからアイコンをドラッグ&ドロップする。


解説

 いうまでもなく、WindowsはGUI環境だが、伝統的なコマンドライン・インターフェイスも健在である。管理者にとっては、インターフェイスとしては貧弱であっても、統一的な操作方法でさまざまな処理を行うことができ、またバッチの機能を使って一連の操作を自動化することが容易であるなど、何かとお世話になることが多い。実際、2003年の発売に向けて開発が進められているWindows .NET Server 2002では、Active Directoryやイベント・ログ、ディスク操作など、Windows 2000の時代にはリソースキット・ツールとして別途提供されていたコマンド群が標準的に提供されるなど、コマンドラインの大幅な強化が図られている。

 しかしコマンド・プロンプトの操作で面倒なのは、ファイルやフォルダのパスを間違いなく入力するということだ。エクスプローラ+マウス操作というファイル操作が一般化してからというもの、パスやファイル名をキーボードから入力する必要がなくなったので、非常に長いファイル名や、日本語のファイル名などが臆面もなく使われるようになった。またディスクの大容量化に伴って、ディレクトリ階層は進化ならぬ深化の一途をたどっている。これら長い長いパスを、キーボードから間違いなく入力するのはもはや神業ともいえるレベルである。


操作方法

エクスプローラからファイル/フォルダ・アイコンをドロップする

 意外と知られていないことだが、Windows 2000/XPのコマンド・プロンプトは、エクスプローラからのファイル/フォルダ・アイコンのドラッグ&ドロップに対応しており、アイコンがドロップされると、そのファイル/フォルダのフルパスを文字列としてコマンドラインに入力するという機能がある。具体的には、次のようなものだ。

エクスプローラからファイル/フォルダ・アイコンをドラッグする
パスを入力したいファイルまたはフォルダのアイコンをエクスプローラで表示し、それをマウスでドラッグする。
  ドラッグ中のファイル・アイコン。ここでは、プロファイル・フォルダの奥底にあるOutlook Expressの受信トレイのファイルを例として使ってみた。
  ドロップする側のコマンド・プロンプト。この例では、copyコマンドを実行するという想定で、「copy+スペース」を入力してからファイルのドラッグを開始した。

 ここでは例として、デフォルトでプロファイル・フォルダの奥底にあるOutlook Expressの受信トレイのファイルをドラッグしている。ご存じのとおりこのファイルは、呪文のようなSID(Security ID)番号を名前とするフォルダの下にある。このように、まずはエクスプローラでパスを入力したいファイル/フォルダ・アイコンを表示して、そのアイコンをコマンド・プロンプトにドラッグ&ドロップする。なおこの例では、copyコマンドを実行すると仮定して、あらかじめコマンド・プロンプト側で「copy+スペース」を入力してある。

 そしてアイコンをドロップすると、アイコンの完全なパスを示す文字列がコマンド・プロンプトに入力される。この際、パス名はダブルクォート(" ")でくくられるので、パス名の一部にスペースなどが入っていても問題はない。End of Article

アイコンをコマンド・プロンプトにドロップすると
アイコンをドロップすると、そのファイル/フォルダ・アイコンのフルパスがダブルクォートでくくられて入力される。
  アイコンのドロップによって入力されたフルパス。
 
「Windows TIPS」


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