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日本語エラー・メッセージに対応する英語表記を調べる
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解説 |
Windows OSやアプリケーション製品が出力するエラーなどのメッセージには、そのままでは意味不明なものも少なくない。そのような場合は、より詳しくメッセージの内容を調査するために、マイクロソフトが提供している開発者向け情報サービスのMSDNや、システム管理者向け情報サービスのTechNet、サポート技術情報などを調べる必要がある。
これらのサイトから、マイクロソフトが公開している膨大な情報を検索できる。日本のマイクロソフトは、重要な情報を中心に、積極的に英語の情報を邦訳している。このため日本語で検索してもかなりの情報を収集できるが、残念ながらすべてが邦訳されているわけではないため、日本語で検索しても見つからない場合には、英語情報を検索する必要に迫られる場合がある。
しかし、英語の情報を検索しようとしても、何を検索語にすればよいのか、はたと困ってしまうことがある。当然ながら日本語環境では、ダイアログやメニュー、エラー・メッセージとして表示される各種メッセージは基本的に日本語である。しかし日本語のメッセージのままでは英語情報は検索できないので、対応する英語を考えなければならない。ところがメニューの名前やダイアログのメッセージなどは、独特の訳語があてられているものがあり、簡単に類推できない場合が少なくない(例えば、[ヘルプ]メニューの[バージョン情報]は、英語版では[Version Info]などではなく、[About]である )。
このような需要に応えるためか、マイクロソフトから日本語版と英語版メッセージの対訳リストが提供されている。マイクロソフトのFTPサイトに用意されている各国語版の対訳メッセージを入手し、英語版メッセージをサイト上の検索フォームに入力して調べるのが、正確にエラー・メッセージの内容を読み解く近道である。
操作方法 |
対訳リストはマイクロソフトの以下のFTPサイトにある。
- 用語の対訳リスト情報(マイクロソフトFTPサイト[ftp.microsoft.com]の/developr/MSDN/NewUp/Glossary/フォルダ)
※ダウンロードには予想外に時間がかかることがある。50Kbytes/s程度の転送速度があれば異常ではないので、安心して最後までダウンロードしよう。
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編集部でアクセスしてみたところ、このFTPサイトにはパッシブ(PASV)モードでは接続できない、というトラブルがあった。関連記事のTIPSを参考にパッシブ・モードを解除するか、コマンド・プロンプト上からftpコマンドを使ってファイルをダウンロードするとよい(「ftp ftp.microsoft.com」でサイトに接続して、「cd /developr/MSDN/NewUp/Glossary/」でフォルダへ移動後、dirコマンドでファイル名の一覧を確認し、getコマンドでファイルを取得する)。2005年11月1日現在、Japanese.zipという日本語メッセージの対訳を納めたファイルが存在したので、これをダウンロードする。具体的には、エクスプローラでFTPサイトにアクセスするか、FTPコマンドや外部のダウンロード・マネージャのようなツールを利用しよう。
ダウンロードしたJapanese.zipファイルには、製品ごとに分けられた多数のCSVファイルが圧縮されている。2005年11月1日現在のJapanese.zipファイルには、122のCSV形式のファイルが含まれ、jpn-jpn-filelist.txtにその一覧が列記されている(サイズは37.5Mbytes)。CSVファイルは標準的なカンマ区切りのデータ列として記録されているので、ExcelやAccessなどにインポートしておいてもよいだろう。
ExcelでCSVファイルを[ファイル]−[開く]で指定して開くと、テキスト・ファイル・ウィザードがExcelのワークシートに変換してくれる。製品ごとのCSVファイルに分けられているものの、中には65536メッセージを超える対訳が含まれる巨大なファイルもある。このようなファイルは、Excelでは全部を読み込めないので、コマンド・プロンプトからfindコマンドを利用するとよい。
これらのファイルから例えば、Windows Server 2003 SP1のメッセージを検索するには、以下のように入力すればよい。
C:\>find "エラー: 指定されたシグナルを待機できません。" c:\message\Japanese\jpn-jpn-csv-WindowsServer2003SP1.csv ……「"」でくくられた文字列を検索する |
各行は以下のような形式で保存されている。
"英語メッセージ",,日本語メッセージ,,分類略号,All,製品名 |
メッセージの部分には「\r\n」という文字列が含まれるが、これは改行を示すエスケープ・シーケンスである(特に意識する必要はない)。分類略号についての詳細は、同梱されているReadme.txtに詳述されている。
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findコマンドでは、検索文字列に条件を付けられず不便である。多様な条件で検索を行いたい場合には、findstrコマンドで検索文字列に正規表現を用いて検索すればよい。findstrコマンドの文法や用法については、以下の参考記事を参照してほしい。
関連リンク | ||
MSDN Home Page[英語] | ||
Microsoft TechNet:Home[英語] | ||
用語の対訳リスト情報(マイクロソフトFTPサイト) | ||
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