サンプルで覚えるXSLTプログラミング

9.XSLT関数の概要

 XSLT関数を利用することで、XSLTプログラムの中で計算や文字列の演算などを行うことができます。XSLの関数は、主に文字列系、数値計算系、ノード系、bool代数系、その他の5種類に分かれます。文字列系関数は文字列の操作などに使用され、数値計算系関数は数値計算をするときに使用します。ノード系はノードの情報などを取得するときに使われ、bool代数系はbool代数を結果として返す関数群です。 最後に、今回これらの分類に当てはまらなかった関数についてもいくつか紹介します。

 分類に関しては下記の表を参照してください。

分類 関数
文字列系 concat()
contains()
format-number()
normalize-space()
starts-with()
string()
string-length()
substring()
substring-before()
substring-after()
translate()
数値計算系 ceiling()
count()
floor()
number()
round()
sum()
ノード系 current()
last()
local-name()
name()
namespace-uri()
position()
bool代数系 boolean()
false()
true()
not()
その他 document()
element-available()
function-available()
generate-id()
id()
key()
system-property()
unparsed-entity-uri()

 関数の説明でもこれまでと同様に、初級、中級者を対象としているため、使用している表現にいささか正確性に欠けるところあります。 また、これらの関数を試すには、

<xsl:value-of="関数の表現"/>

といった形式で使用するといいでしょう。


Index
サンプルで覚えるXSLTプログラミング
  1. XMLからHTMLへの変換
スタイルシートはどのように解釈されるか
  2. XPathの基礎知識
XML文書をツリー構造で見る
XPathの表記方法
  3. XSLTエレメントの概要
コラム XSLTプロセッサのインストール
  4. テンプレート系XSLTエレメント
テンプレートの定義
該当するテンプレートの適用
指定されたテンプレートの呼び出し
  5. 変数系XSLTエレメント
変数の定義1
変数の定義2
  6. 出力系XSLTエレメント
該当する表現の値を代入
エレメントノードの生成
属性ノードの生成
テキストノードの生成
コメントノードの生成
PI(processing-instruction)の生成
出力方法の指定
  7. フローコントロール系XSLTエレメント
ループ処理
条件分岐
IF文
  8. その他のXSLTエレメント
他のXSLファイルの読み込み
数の割り当て
9.XSLT関数の概要
関数の主な分類
  10. 文字列系関数
文字列の連結
文字列の調査
数字のフォーマッティング
空白の除去
……
  11. 数値計算系関数
切り上げ
表現の数を数える
切り下げ
数値型への変換
四捨五入
加算
  12. ノードに関する関数
  13. bool代数系関数
  14. その他の関数
  15. JavaによるXSLTの拡張
Built-inクラスの呼び出し
カスタムメイドの関数を作る

 



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