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コンパイラ型言語 (compiler language)

最終更新日: 2003/03/25

 人間が理解しやすい書式を持った高級言語で記述されたソース・プログラムを、コンピュータが理解できる形式(通常はマシン語コード)にいったん変換し、その後実行するタイプの言語処理系。この際、ソース・プログラムを変換する処理は「コンパイル」と呼ばれ、この処理を行うプログラムは「コンパイラ」と呼ばれる。C言語やC++言語、Java言語、C#言語、FORTRAN言語、COBOL言語、Pascal言語など、主要言語の多くはコンパイラ型言語処理系である。ただしこれらの言語をインタープリタで処理できないわけではないし、実際、インタープリタとして実装している処理系もあるので、すべての言語が必ずどちらかに分類できるわけではない。また直接マシン語にせず、一度中間的なコードに変換してから実行する場合も少なくない。

 コンパイラ型言語では、ソース・プログラムをいったんすべて走査し、それらを実行可能コードに置き換えるので、無駄の少ない処理速度の高速なプログラムを生成できるという長所がある。これに対しインタープリタ型言語では、実行時に逐次ソース・プログラムを解釈していくので、実行時のオーバーヘッドが大きい。

 しかしコンパイラ型言語では、ちょっとしたソース・プログラムの変更に対しても、コンパイル作業をやり直す必要があり、プログラムの改良→テスト実行を繰り返すような用途には向かない。一般にこうした用途には、インタープリタ型言語が適している。

プログラム開発
プログラム開発
プログラムは、さまざまな言語で記述されたソース・コードをコンパイル/アセンブルしてオブジェクトを生成し、それらとライブラリをリンクすることによって生成される。

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