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デバッガ (debugger)

最終更新日: 2003/02/24

 システムの不具合を見つけるデバッグ作業を手助けするためのツール。プログラムに含まれるバグを取るときだけでなく、プログラムの開発過程における動作の確認などにも利用される。一般的にはソフトウェアの開発作業において使われることが多いが、ハードウェアの動作確認やデバッグ作業などでも利用される。コンパイラやアセンブラなどと共に、プログラムを開発するためには欠かせないツールである。初期のデバッガは独立したツールであったが、最近では、ソースコードの編集からコンパイル、リンク、デバッグまでを一貫して行える、統合開発環境(IDE)に組み込まれているのが普通である。

 デバッガの基本的な機能としては、プログラムの実行を任意の場所や条件で止めるブレークポイント機能、プログラムを1行ずつ実行するステップ実行/トレース実行機能、レジスタや変数、メモリ、スタックの内容などをダンプ(表示)して確認したり、データの内容を書き換える機能、プログラムを任意の場所から再実行したり、特定のサブルーチンなどを呼び出したりする機能、プログラム・コードを逆アセンブルして分かりやすく表示する機能、コアダンプ・イメージを解析する機能など、さまざまな機能が用意されている。

 昔のデバッガは、マシン語レベルでのデバッグ(マシン語命令ごとにトレースしたり、逆アセンブルしたりする)が一般的であったが、現在では、CやC++、Java言語など、高級言語で記述されたプログラムをソースコードのままで実行/トレースしたり、その変数の内容を確認したりするのが普通である。このようなデバッガを特にソースコード・デバッガと呼ぶ。

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