AIT (Advanced Intelligent Tape)
【エー・アイ・ティ】
最終更新日: 2002/11/10
ソニーが開発した、コンピュータ用のテープドライブシステム。数10〜200Gbytes程度の中規模のバックアップ用途に向く。蒸着型の磁気テープを8mmビデオテープと同じサイズのカートリッジに収め、ビデオやDDSテープドライブシステムなどと同じく、ヘリカルスキャン方式(回転する磁気ヘッドドラムに斜めにテープを巻き付ける方式)で記録・再生する。カートリッジ内にはMIC(Memory In Cassette)というフラッシュメモリチップが組み込まれており、テープの属性情報や、書き込まれたデータの位置情報などが記録されている。これにより、高速なアクセスやメディアのアクセス回数の管理などを実現している。
記録容量は、AIT-1規格(1996年発表)では非圧縮で最大35Gbytes、AIT-2規格(1998年発表)では非圧縮で最大50Gbytesとなっている。さらに2001年に発表予定のAIT-3規格では非圧縮で最大100Gbytes、さらに将来のAIT-4では非圧縮で最大200Gbytesを目指している。いずれもALDC(Adoptive Lossless Data Compression)圧縮方式を使用することにより、平均で1/2.6にデータを圧縮することができる。
規格 | 記録容量 | データ転送レート | ||
2.6:1圧縮時 | 非圧縮時 | 圧縮時 | 非圧縮時 | |
AIT-1 | 65Gbytes | 25Gbytes | 10Mbytes/s | 3Mbytes/s |
AIT-1 | 91Gbytes | 35Gbytes | 10Mbytes/s | 3Mbytes/s |
AIT-1 | 91Gbytes | 35Gbytes | 12Mbytes/s | 4Mbytes/s |
AIT-2 | 130Gbytes | 50Gbytes | 15Mbytes/s | 6Mbytes/s |
AIT-3 | 260Gbytes | 100Gbytes | 31Mbytes/s | 12Mbytes/s |
AIT-4 | 520Gbytes | 200Gbytes | 62Mbytes/s | − |
AIT-5 | 1.04Tbytes | 400Gbytes | 124Mbytes/s | − |
AIT-6 | 2.08Tbytes | 800Gbytes | 248Mbytes/s | − |
AITのラインアップ | ||||
2002年時点でAIT-4以降は開発中。 |
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関連用語
参考リンク
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■AIT Technology Forum
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