シリンダ (cylinder)
最終更新日: 2002/05/30
ディスク・ドライブなどの記憶装置において、同じ位置にあるトラックの集合のこと。ヘッドを動かさずにアクセスできるトラックをひとまとめにしたもので、概念的には筒状と考えられるので、シリンダ(cylinderは円筒とか円柱という意味)と呼ばれる。
ハードディスクやフロッピー・ディスクのような記憶装置では、データを読み書きするためにはヘッドを目的のトラックへ移動する(「シーク」する)必要があるが、同じシリンダ上にあるトラックならばシークせずに連続して高速にアクセスすることができる。
例えば1枚あたり1.44Mbytesの容量を持つ3.5インチの両面記録フロッピー・ディスクでは1枚のディスクの両面に記録するので、1シリンダあたり2トラックになるが、例えばプラッタを4枚持つハードディスクでそれぞれの両面に記録すれば、1シリンダあたり8トラックになる。
トラックとセクタとシリンダ トラックとは、ディスク・ドライブやテープ・ドライブ、光ディスクなどの記憶装置において、データを記録する、線状に連なった部分のこと。トラックの中にはいくつかのセクタがあり、データはセクタ単位で読み書きされる。トラックは同心円状に多数配置されている場合と、連続した、らせん状に配置されている場合がある。同心円状のトラックの場合は、同じ位置にある各記録面のトラックをひとまとめにして、シリンダと呼ぶ。同じシリンダ上にあるトラックはヘッドをシークしなくてもよいので高速にアクセスできる。そのため連続してデータを記録する場合は、同一シリンダ上のすべてのトラックへ書き込んでから次のトラックへ移動するのが普通である。 |
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