ムーアの法則 (Moore's law)
【ムーアノ・ホウソク】
最終更新日: 2003/06/16
米Intel社の設立者ゴードン・ムーア(Gordon E. Moore)が1965年に提唱した、半導体技術の進歩に関する経験則。『半導体チップの集積度は、およそ18カ月で2倍になる』というもの。集積度とはICチップ上に集積されたトランジスタや抵抗などの素子の数を表す。この法則には理論的な論拠や技術的な裏付けがあるわけではないが、多少の差はあるものの、現在までのところは、おおむねこの法則に従って半導体技術は進歩している。今後もこのペースで進歩を続けるためには、さまざな技術的な限界を乗り越える必要があるが、過去何度も限界といわれながらもそれを克服してきたことを考えると、今後も当面はこの法則が成立し続ける可能性は高い。
なおこれは半導体の集積度に関する法則であるが、これから転じて、マイクロプロセッサの性能は18カ月で2倍になる、などといわれることもある。集積度と性能は必ずしも比例するわけではないが、高集積化によるクロック周波数の向上などもあるので、おおもむねこれに近い比率で性能が向上している。
Gordon E. Moore Intel創業メンバの1人。Moore氏が提唱したコンピュータ・チップの集積度に関する予測は「ムーアの法則」としていまなお生きている。(写真提供:Intel) |
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