ネイティブ (native)
「native」は「自分の国の」、「生まれつきの」という意味で、コンピュータ関連では、主にソフトウェアにおいて、あるCPUやオペレーティングシステムが本来サポートするインターフェイスを利用するものを指す。
たとえばJavaは、Java VM(Java Vertual Machine)と呼ばれるソフトウェアエミュレータをクライアント側に組み込むことで、特定のプラットフォームに異存しないソフトウェア環境を実現している。通常Javaプログラムは、バイトコードと呼ばれる中間コード形式でWWWサーバ側に保存され、クライアントからの要求に応じてこのバイトコードをクライアント側のWWWブラウザに送る。その後クライアント側では、Java VMを通してバイトコードを実行する。このようにプラットフォームごとの違いはJava VMが吸収するので、どのようなプラットフォームでも同じバイトコードを実行できるようにしている。
このようにJavaプログラムは、CPUやOSが本来サポートするインターフェイスではなく、Java VMという一種のソフトウェアエミュレータを通して実行されることになるので、OSから見ればネイティブなプログラムではない。たとえばWindows環境なら、Windows OSが提供するWindows API(Application Program Interface)を使用して記述されたプログラム、またはMicrosoftのWindows環境向けのクラスライブラリであるMFC(Microsoft Foundation Class)ライブラリを使用して記述されたものがネイティブなプログラムである。
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