ICDロゴ

Auto PC

【オート・ピー・シー】

最終更新日: 2000/07/11

 Microsoft社が提唱する車載型コンピュータの総称。オペレーティングシステムとしてはMicrosoftが開発したWindows CE(初期版はVer.2.0)をベースとするものを搭載する。Auto PCは、カーナビゲーションシステム、カーオーディオという従来の車載システムに対し、インターネットメールの送受信やWebのアクセスなどのインターネットアクセス機能を追加し、音声認識機能と音声合成機能を組み込むことにより、人間からの声による各種操作や、情報の声による読み上げなどを可能にしたものである。

 実際の製品に、最終的にどのような機能が組み込まれるかはメーカーの判断によるが、Microsoft社の発表によれば、Auto PCと呼ばれるためには、最低でも以下の機能を持つ必要があるとしている。

●Windows CEシェル:「スタート」ボタンやシングルクリックインターフェイスを実現したWindows CEシェルを搭載。音声認識による操作も可能。

●音声認識機能

●音声合成機能:着信メールの声による読み上げなどを行う機能。

●カーナビゲーション機能:赤外線通信機能を持ち、手持ちのハンドヘルドPCなどから通信によって行き先情報を入力することができる。

●住所録機能:住所録データについては、ラップトップコンピュータやハンドヘルドPCなどから赤外線通信機能を利用して転送できる。

●ワイヤレス通信機能(オプション):道路情報や天気、ニュース、株価情報、電子メールなどの情報を自動車で受信できるようになる。

●AM/FMステレオチューナー

●CDプレイヤー

●イコライザ制御

 1999年12月、クラリオン社の米国法人が、米国の一部の地域(サンフランシスコ、サンディエゴ、シアトル)で、世界で初めてのAuto PCの先行販売を開始した。この際の本体価格は1299ドルだった。

Copyright (C) 2000-2007 Digital Advantage Corp.

アイティメディアの提供サービス

キャリアアップ