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インライン・コード (in-line code)

別名
インライン展開 (in-line expansion) 【インライン・テンカイ】

最終更新日: 2002/12/13

 「in-line」には、「直線状に並んだ」という意味がある。コンピュータ関連では、プログラム・コードにおいて、本来はメイン・プログラムとは別の場所にあるサブ・プログラムの命令群が、別の場所ではなく、メイン・プログラムの中にそのまま展開されている状態を指す。プログラムの実行速度を向上させるために使われることが多い。

 プログラム・コードをインライン展開することにより、サブルーチンなどの呼び出しに関わるオーバーヘッドがなくなるので、プログラムを高速に実行することができるようになる。何度も呼び出すようなコードをインライン展開すると、重複してそれぞれの場所に展開されることになり、最終的に生成されるマシン語コードのサイズは大きくなるが、サイズよりも速度を優先したい場合には有効な方法である。例えばC++言語では、関数にinline属性を宣言することにより、その関数が呼び出されている場所に明示的にインライン展開させることができる。機能的にはアセンブリ言語におけるマクロ命令や、C言語における#defineを使ったマクロ定義などに似ているが、マクロと違って、通常の関数とまったく同じように利用できるなど、より柔軟で高機能である。

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