ノベル、通常のWindowsアプリでもシングルサインオンを実現
2000/10/18
ノベルは10月17日、通常のWindowsアプリケーションを利用したまま、シングルサインオン環境に移行できるソフトウェア「Novell Single Sigh-on 2.0/v-GO for Novell Single Sign-on」(NSSO Bundle)を発表した。出荷は10月23日から。
いままでのシングルサインオン製品は、ユーザーの認証を求めるアプリケーションのサーバやクライアントが、直接ディレクトリサーバに問い合わせをするような仕組みが必要だった。そのため、シングルサインオンの実現にはアプリケーション側でそうした認証機能に対応することが前提になっていた。
新製品「Novell Single Sigh-on 2.0」(NSSO Bundle) |
今回のNSSO Bundleは、こうしたアプリケーション側の対応を不要にしたもの。同製品の「v-Go」機能が、各アプリケーションのログイン時に表示されるユーザーID、パスワードの登録要求画面を自動的に識別し、入力要求時にユーザーに代わってIDとパスワードを入力してくれる。このため、ユーザーは手元のマシンにまずログインし、その認証に成功すれば、それ以降はWebブラウザ、メールクライアント、エミュレータを通じたホストベースのアプリケーションなどのWindowsアプリケーション全てのログイン作業が自動的に行われ、シングルサインオンの環境が実現する。v-GOは、ユーザーのIDやパスワードの情報などをディレクトリサーバとなるNDSサーバに問い合わせるため、ユーザー情報の管理はサーバで行える。
また、v-GOはこうしたIDとパスワードの情報をローカルでもストアしている。そのため、モバイル利用時などディレクトリサーバに問い合わせができないときでも、シングルサインオン機能はそのまま利用できる。
製品としては、v-GO機能を含むものと、v-GO機能を含まない「Novell Single Sign-on 2.0」(NSSO 2.0)の2種類がある。v-GO機能を含まないものでは、シングルサインオンが特定のWindowsアプリケーション(Notes 4.6以上、PeopleSoft 7.x、Outlook2000など)でのみ可能で、かつモバイル使用時にもシングルサインオンができないなどの制限がある。
両製品とも価格はオープン価格。参考価格として米国での1ユーザーあたりのライセンス価格が、NSSOが24ドル、NSSO Bundleが49ドル。
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