サンが「Capacity-On-Demand」を提供開始
2000/11/9
基本パッケージとして適用される「Sun Enterprise 10000(Starfire)」 |
サン・マイクロシステムズは11月8日、予測が難しいトランザクション量の急激な増加に対応し、サーバ製品のプロセッサを即時に追加できるサービス・プログラム「キャパシティ・オン・デマンド(Capacity-On-Demand、略称:COD)」を12月11日より日本国内においても提供開始すると発表した。
同社によれば、「COD」は、すでに米国では1999年11月より提供開始しており、現時点では最上位機種「Sun Enterprise 10000(Starfire)」の出荷台数の約4分の1に適用。国内では「Starfire」から提供を開始し、順次ミッドレンジ・サーバ製品を中心とした他機種にも適用していく計画という。
今回提供される「COD」の基本パッケージは、「Starfire」にプロセッサが20基搭載されているが、あらかじめ使用権(ライセンス)が付与されているのは8基に対してのみ。したがって、残り12基分について、トランザクション量の増加などでプロセッサの追加が必要になった場合、ライセンスを追加すれば使用することが可能となる。
ライセンス追加の際には、「Starfire」の運用管理端末であるシステム・サービス・プロセッサにあらかじめ導入されている専用のライセンス管理用ソフトウェアを使って、ライセンスを追加すればよく、簡単に予備のプロセッサを使用可能にできる。
また、サンの動的物理分割機能(Dynamic System Domain)、動的再構成(DR)/代替パス(AP)機能により、システムの再起動や物理的なハードウェア構成の変更などの作業を行うことなく、プロセッサの追加が可能になっている。
「COD」を導入すれば、20プロセッサ構成のシステムを購入する場合、同じ構成の「Starfire」を導入する場合と比べて、約40%の初期コストで導入可能となる。その一方で、予備のプロセッサ分はライセンスを使用しない限り負担する必要がないため、余計なコスト負担のリスクを軽減させることが見込める。
なお、今回の「COD」は、サンおよびサンの販売パートナーを通じて提供される。
標準システム(基本パッケージ)
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価格(税別)
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20基のプロセッサ(8個分のライセンス料含む)、10GBのメモリおよび18.2GBのディスク等を搭載 |
6017万5000円
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追加ライセンス料
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追加1個あたりの価格(税別)
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9〜20基目 |
850万円
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21基目〜 |
500万円
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[関連リンク]
サン発表のプレスリリース
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