トラフィックの爆発に対応するIBMのソリューション

2000/11/14

 日本IBMは、Webサイトへのアクセスが爆発的に増大するようなシチュエーションに対応するためのサービスを提供する「アジア・パシフィック ハイ・ボリューム・ウェブサイト・ソリューション・センター」(以下AP HVWSソリューションセンター)を設立したと発表した。

 Webサイトの運営者にとって、トラフィックの急激な上昇に対応することは重要だ。スタティックなコンテンツを提供するWebサイトであれば、こうした変動に対する対応は比較的容易だが、ダイナミックなページを生成して顧客とやりとりをするeコマースサイトなどでは、変動に対応することは難しい作業となる。米国ではクリスマスシーズンに大量の利用者に対応できなかった玩具販売のWebサイトが問題になるといったことが発生していた。

 IBMのAPHVWSソリューションセンターでは、こうしたダイナミックなWebサイトにも対するソリューションを提供するため、下記のようなサービスを提供するという。

  1. プロトタイピングとスケーラビリティ・テスティング
    IBM独自の負荷測定ツールを使い、単位時間あたりのヒット数など、どこまで実用的な応答時間を維持できるかを検証する。

  2. パフォーマンス・チューニングと分析
    WebSphere Studio Page Detailerと呼ばれる、Webブラウザと連動する測定ツールを使用して、Webページをパフォーマンスの観点から定量的に分析、改善点をアドバイスする。パフォーマンス上の問題点や、HTMLファイルの構成上の問題点を見いだすことができる。

  3. キャパシティ・プランニング
    Webサイトのキャパシティを見積もり、目的とするアクセス量を満たすにはどのようなハードウェアやソフトウェア構成にしたらよいかを提言する。

 このほかにも、関連するワークショップなども提供していくという。

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日本IBM

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