コンパックのHimalayaとIBMのMQ Seriesが統合

2000/12/22

 

握手をする両社の社長(左がコンパック常務取締役システム統括本部長 荒野泰男氏、右がIBM理事ソフトウェア事業部長 長野一隆氏)

 コンパックコンピュータは12月21日、同社の無停止型並列サーバ「Compaq NonStop Himalaya」をベースとするシステム統合ソリューションに、IBMの「MQSeries Integrator」を統合することを発表した。

 今回、発表された協業は、コンパックと日本アイ・ビー・エムがミドルウェア分野で行うもの。コンパックの無遅延型システム統合「ゼロ・レイテンシー・エンタープライズ・ソリューション(ZLE)」にIBMのミドルウェア関連製品を統合する。第1弾として、IBMのメッセージ・オリエンテッド・ミドルウェア(MOM)製品「MQSeries Integrator(MQSI)」を「Compaq NonStop Himalaya」に移植する。

 コンパックの提唱するZLEソリューションとは、24時間365日稼働型の企業システムを実現するソリューションで、2000年5月に発表した。可用性、拡張性が特徴で、99.9999%(シックス・ナイン)、業界1位の可用性を実現するという。各種処理エンジンをハブとして、メッセージの統合、ビジネスルール管理、データの統合の3つの柱により構成される。「Compaq NonStop Himalaya」はこのソリューションの基盤をなす。

 両社によれば、MQSIは全世界のメッセージング分野で70%以上のシェアをもつ製品で、今回の移植統合はメッセージ統合の部分を補う。ほぼ全てのOSをサポート、メッセージ変換やルーティング機能などの特徴を持ち、n対nの企業間取引に対応するという。ユーザーは迅速かつ安価にシステムの導入が行えるという。コンパックのシステム統括本部の酒井孝雄本部長は「今回の提携により、真のNonStop eビジネスが完成する」と意気込みを見せた。

 移植は2001年春に完成する予定。コンパックでは同社内のZLEシステムラボに専用の導入支援・研修センターを設け、IBMの技術者とともに技術評価、およびユーザーのサポート業務にあたるという。

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