高速コンピューティングの未来はLinuxに
2001/1/20
米IBMは1月16日、米イリノイ州にある大学で2つのLinuxクラスターシステムを導入して、学術界では最高速度のLinuxシステム環境を構築すると発表した。
同社のLinuxクラスターシステムを導入するのは、イリノイ大学Urbana-Champaign校National Center for Supercomputing Applications(NCSA)。全米コンピュータ科学連合(National Computational Science Alliance)の先端機関であるNCSAでは、相対性理論でアインシュタインが予測した重量波の性質など科学基礎研究分野でこのシステムを利用する予定だ。
構築予定のシステムは、600台以上のIBMのLinux搭載マシン、eServer xSeriesと米Myricomのクラスター間接続技術Myrinetで構成される。 第1弾として2月に米IBMが導入するのは、CPUにIntelのPentium IIIプロセッサを3基搭載したeServer x330。OSはRed Hat Linux。第2弾では、Intelの64ビットItaniumを搭載し、OSはTurboLinuxとなる予定という。
NCSAの担当者、ダン・リード氏は「近い将来、Linuxのクラスタリングは並列処理で最も幅広く使用されるアーキテクチャになる。高速コンピューティングの未来はLinuxにある」とコメントしている。
[関連リンク]
日本IBM発表の参考資料
米IBMの発表資料
Myricom
NCSAの発表資料
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