マイクロソフト、次期OSを「Windows XP」「Office XP」と命名

2001/2/7

 米マイクロソフトは2月5日、同社の次世代OSの製品名を「Windows XP」、オフィススィートの製品名を「Office XP」とすると発表した。

 同社ではこれまで“Whistler”、“Office 10”というコードネームで次期主力製品の開発を進めてきた。新名称のXPは“experience(経験)”を省略したもので、同社では「新しいOSが提供する豊かで拡張されたユーザー・エクスペアリエンスを象徴するもの」と説明している。

 同社チェアマン兼チーフ・ソフトウェア・アーキテクト ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は「次のWindows XPおよびOffice XP世代では、ユーザーはより効率良くコミュニケーションやコラボレーションができ、創造性、生産性が向上し、さらには技術を楽しむことが可能となるだろう」というコメントを寄せている。同社では、端末はアプリケーションを保存し利用する場から、インターネットと接続してアプリケーションを利用する媒体へと役割が変わるという構想を打ち出している。「アプリケーションからエクスペアリエンスへの進化はWindows XP、Office XPとともに始まる」(ゲイツ氏)。

 同社のフラッグシップとなるWindows XPおよびOffice XPは、同社の.NET戦略を進めて行く上で重要な位置付けとなる。Windows XPに関しては、現在のところ、モバイル対応の機能、コミュニケーション関連機能、ビジュアル・オーディオ機能、家庭内のネットワーク化促進機能などが公表されている。詳細は2月13日に正式に発表する予定だ。

 Windows XP、Office XPは現在、同社のサイトよりベータ版が入手可能。マイクロソフトは、正式なリリースに関し、Windows XPが2001年の下半期、Office XPが上半期内と発表している。

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米マイクロソフトの発表資料

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