マジックソフト、Webアプリを迅速に開発・実行するツールを発表
2001/4/24
マジックソフトウェア・ジャパンは4月23日、CRMなどのeBusinessアプリケーションの開発/実行する統合環境「Magic eBusiness Platform」を発売すると発表した。これは従来、「dbMAGIC」と呼ばれていた製品のアップグレード版で、CRM市場を中心とするeビジネス市場に本格参入することから、名称変更となった。
「dbMAGIC」では、開発ツールと実行環境の双方に同じ製品名がついていたが、今回の「V9」(バージョンナンバーは「dbMAGIC」を引き継いでいる)では、Webおよびクライアント/サーバアプリケーション開発環境を「Magic eDeveloper」、アプリケーションサーバを「Magic Application Server」、環境におけるクライアント側実行環境を「Magic Client」と呼び分けている。
本製品は、プログラム言語を利用せずに実用レベルのWebアプリケーションが開発できる点が特徴。100万件のデータにアクセスしながらマルチプロセッシング処理をするといったシステムが構築できる。
「Magic eDeveloper」の画面(クリックで拡大) |
同社は1999年1月にイスラエルのマジックソフトウェア・エンタープライゼス社の日本法人として設立され、現在は100%子会社。RADD(Rapid Application Development and Deployment:高速アプリケーション開発・実行)のメーカとして知られる。主力製品である「dbMAGIC」はこれまでに国内出荷2万1000社、40万点にのぼる。800社超の開発パートナー企業があり、さまざまな業務アプリケーションが存在している。
同社の中村秀興代表取締役社長は、「Magic eBusiness Platformは、必ずしも中小向けに特化した製品ではないが、当社の実績やチャネルから中堅企業から小企業がメインのターゲットになる。こうしたカスタマーこそCRMが必要で、コストパフォーマンスと実績のある本製品なら、中堅企業でも導入が容易」と語り、本格的にCRM市場へ参入する意欲を述べた。
出荷開始時期は、「Magic eDeveloper」が5月末、エンタープライズサーバとクライアントが7月の予定。動作環境は、当初はNT版の投入からで、実行環境であるエンタープライズサーバに関しては、随時Linux、Solaris、HP‐UX、IBM AIX、AS400版といったプラットフォームに対応していく予定である。価格は、「Magic eDeveloper」が1開発者あたり60万円、「Magic Application Server」が100万円から、「Magic Client」が6万円から。初年度3000本の出荷を見込んでいる。
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