ボーランド、ついに日本語版Kylixの詳細を正式発表
2001/4/18
「Borland Kylix」(Server Developer) |
ボーランドは4月17日、都内で会見を開いて「Borland Kylix」日本語版を正式に発表した。同時に、各種バンドル製品についての発表も行われた。
KylixはLinux用のビジュアル開発環境で、英語版はすでに出荷されている。今回発表されたのはその日本語版である(Kylixについての詳細は、「Windows開発者に贈る Kylixの全貌」、「日本語ベータ版で見る Kylixプログラミング作法」を参照)。
Kylixには2つのエディションが用意されており、Desktop Developerは価格が12万円。Desktop Developerの全機能に加えて、CGIやApache用モジュールの開発機能、OracleおよびDB2用ネイティブドライバを含むServer Developerは24万円。両製品ともに、5月18日から出荷を開始する。なお、Desktop Developerについは「Kylix発売記念キャンペーン」と題して、2001年9月20日まで新規ユーザーは6万8000円、Delphi登録ユーザーは3万2000〜3万8000円の特別価格で販売される。
また、Kylixの発表に合わせてミラクル・リナックスおよびテンアートニ/レッドハットからバンドルパッケージ製品の発表が行われた。
ボーランド代表取締役社長の安藤由男氏。「KylixはLinux開発者にとって福音となる製品」 |
ミラクル・リナックスの製品は「Miracle Linux with Oracle8i/Kylix」で、「Miracle Linux with Oracle8i」にKylix Server Developerを組み合わせたもの。サーバ開発を目的としたパッケージで、5月末出荷予定。価格はオープンプライスだが、同社取締役社長 矢野広一氏は「各製品の定価を単純に合計すると45万円になるが、店頭価格は30万円台になるのでは」と予想している。
テンアートニおよびレッドハットは、「Red Hat Linux 7J」とKylix Desktop Developerを組み合わせた「Do Meister」(ドゥ・マイスター)を発表。こちらも5月末出荷予定で、価格は7万4800円。なお、この価格はDesktop Developerのキャンペーン価格をベースとしているため、2001年9月20日までの限定となる。9月21日以降については未定。
ほかにも、Kylixの製品パッケージには「Turbolinux Workstation 6.0 Limited Edition(FTP版)」およびTurbolinux用glibcアップデータが同梱されるほか、ボーランドユーザーに対して「Turbolinux Workstation 6.0 Limited Edition」の製品版を5800円の優待価格(通常は6800円)で販売するなど、Kylixを中心にさまざまな提携、共同マーケティングが展開される予定だ。
Kylixのインストールを開始したところ。setup.sh(シェルスクリプト)を実行すると、LOKIをベースにしたインストーラが起動する(クリックで拡大) | 発表会で配布された日本語ファイナルベータをVine Linux 2.1にインストールしてみた。英語版で問題のあった日本語もこのとおり(クリックで拡大) |
[関連リンク]
ボーランドの発表資料(「Borland
Kylix」)
ボーランドの発表資料(「Kylix
Ready」プログラム)
ミラクル・リナックスの発表資料
テン・アートニの発表資料
ターボリナックスの発表資料
[関連記事]
ボーランド、KylixでWindowsプログラマーの移行を促進(@ITNews)
Windows開発者に贈る
Kylixの全貌(Linux Square)
日本語ベータ版で見る
Kylixプログラミング作法(Linux Square)
LinuxとWindowsの同時開発を実現するInprise
(TechWeb/@ITNews)
情報をお寄せください:
最新記事
|
|