シングルサインオン管理ソフトの大手、日本語版を発表
2001/4/26
日本ネッテグリティーは4月25日、eコマースサイトやポータルサイトにおいてユーザー識別やアクセス権限情報を一元的に管理できるシングル・サインオンソフトの最新バージョンの日本語版「SiteMinder 4.6J」を発売したと発表した。
SiteMinderはユーザーの識別や権限情報をポリシーサーバーに集中して管理し、さらにその情報をWeb サイト内の各アプリケーションで共用させることができる。そのため、サイト管理が容易になり、管理コストが大幅に軽減される。アプリケーション、プラットフォーム、インターネットドメインをまたがってシングルサインオンを実現することができ、低コストでユーザーにパーソナライズなどのサービスを提供できる。
また、ディレクトリ、Webサーバ、アプリケーションサーバ、プラットフォーム、認証方式などの主要なコンポーネントに対応できるため、既存のシステムやテクノロジーを継続して利用でき、導入コストの削減につながるなどのメリットがある。さらにユーザー数が数百万レベルの大規模サイトでの運用実績もあり、スケーラブルな運用が可能となっている。
米Netegrity, Incのバリー・バイコフ(Barry N. Bycoff)会長兼CEOは、「企業がビジネスをWeb上で展開する場合、ユーザーに統合されたサービスを提供したいと考えるはずだ。しかし、数百のアプリケーションが動作し、さまざまなユーザーがさまざななデバイスからアクセスしてくるWebサイトの管理は、きわめて煩雑でコストがかかる。われわれは、しっかりしたセキュリティとマネジメントのための最高レベルの技術を提供している」と述べた。
日本市場に対しては、「弊社のワールドワイドの売り上げの中で10%程度にはなるだろう。今年の後半には、ワイヤレス対応の新製品を登場させる予定。世界の市場にはない大きな市場が日本にはある」と期待と重要性を強調した。
同社は今年2月に、米Netegrity, Incが全額を出資する日本法人として設立された。製品はパートナーを通じたチャネル販売のみで直接販売は行わない。現在のところパートナーは、ニッセイ情報テクノロジー 東芝情報システム、ネットマークス、日立システムアンドサービスの4社。同社の菅野善雄代表取締役社長は、「SiteMinderは、テクノロジーやインテグレーションの技術をきちんと持ったパートナーでないと扱えない。そのため、今年の終わりまででも(パートナー社が)10を越えないようにするつもりだ。Webサイトの活用方法やコスト削減方法などがきちんと確立されていないので、パートナーと共にエンドユーザーを正しい方向に啓蒙していきたい」と語った。
■動作環境
□ポリシーサーバー
・Solaris 2.7、2.8
・WindowsNT 4.0 SP6
・Windows2000
□Webエージェント
・Solaris 2.7、2.8(NES、Apache)
・WindowsNT 4.0 SP6(IISv4、NES)
・Windows2000(IISv5)
・HP-UX11(NES、Apache)
・Domino(ASCIIのみ)
□アプリケーションサーバー・エージェント
・WebSphere 3.02(AIX)
□ユーザーストアおよびポリシーストア(LDAP、ODBC)
・iPlanet Directory Server4.11
・NDS 8.5
・Oracle 8.x
・Active Directory
□認証方式
・SSL上のベーシック認証(ASCIIコード、SSL)
・HTMLフォーム認証方式(マルチバイト文字、SSL)
□RADIUSネットワーク・アクセスデバイス
・ファイアウォール
・コミュニケーションサーバー
□開発環境
・すべてのCGIスクリプティング環境(C、PERL、ASP、JAVA、その他)
■価格
クライアント数に応じての価格設定
(参考価格:1000〜2000ユーザー程度のエントリープライスで700万円から)
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