ソニーがプレイステーション2用のLinuxキットを発売
2001/4/28
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は、プレイステーション2(PS2)用のLinuxキット(β版)を、2万5000円で6月に発売すると発表した。
PS2用のLinuxキット(β版) |
PS2用のLinuxキットには、10BASE-T/100BASE-TX対応のネットワーク・インターフェイス・カードを備えた40GBの外付けHDDユニットや、Linuxβ版インストールディスク(DVD-ROM)、PS2の映像信号をコンピュータのディスプレイに表示するためのVGAアダプタ、USBキーボード、USBマウスなどが含まれている。
PS2用のLinuxキットに搭載されているLinuxは、RedHat系のLinuxをベースにした。具体的なソフトの内容とバージョンは次のとおり。
- Linuxカーネル2.2.1+2.2.18の一部
- XFree86 3.3.6
- gcc 2.95.2
- glibc 2.2.2
- PS2専用低レベルグラフィックスライブラリ
- Mesa Graphics Synthesizer対応のコンソール用ドライバ
PS2用のLinuxキットをPS2で使用する場合、次のような制限事項がある。
対応するPS2は、SCPH-10000、SCPH-15000、SCPH-18000。PCカードスロットのないSCPH-30000や海外モデルには対応していない。
PS2用のメモリカード(SCPH-10020)も必要だが、ゲーム用のメモリカードとデータを共有することはできない。コンピュータ用のディスプレイに表示するには、ディスプレイがSync on Green対応でなければならない。Sync on Greenとは、ディスプレイへの映像信号出力のうち、垂直同期と水平同期の各同期信号をグリーン信号に乗せて出力すること。
さらに、ほかのLinux用に作成されたバイナリコードでは動作しない。
[関連リンク]
ソニー・コンピュータエンタテインメントの発表資料(PDFファイル)
PS2
Linux KitのWebページ
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