エンタープライズ・サーバ市場に意欲を見せるインテルとMS

2001/6/29

 インテルとマイクロソフトは6月28日、Windows系OSとインテル・アーキテクチャ(IA)を用いたサーバ・プラットフォーム推進を目的としたセミナー「Microsoft /Intel eSummit 2001」を、東京都内のホテルにて共同で開催した。また、同セミナーの開催に先立ち、報道関係者向けの発表会が行われ、両社のエンタープライズ・サーバ市場における取り組みや今後の展開などが紹介された。

 現在、インターネットとその関連ビジネスの拡大とともに、エンタープライズ・サーバ市場も大きな盛り上がりを見せている。発表の中でインテルは、「今後の企業システムには、環境の変化への柔軟なソリューションが求められるようになる」とし、同社プロセッサのコスト対費用や性能面での優位性を強調、「マクロ・プロセッシング」という同社プロセッサによるシステム・モデルを紹介した。

「マクロ・プロセッシング」について解説する、米インテル セールス&マーケティング事業本部 副社長兼ソリューション・マーケット・デベロップメント事業部ディレクタのデボラ・コンラッド氏

 エンタープライズ・サーバの市場では、すでにサン・マイクロシステムズなどが一大勢力を築いているが、これらに対してはどのように対抗していくのだろうか。米インテル セールス&マーケティング事業本部 副社長兼ソリューション・マーケット・デベロップメント事業部ディレクタのデボラ・コンラッド氏は、「エンタープライズ・サーバ市場を制するカギは3つあると考えている。1つ目はパフォーマンス。特にISPでは、強力な環境が求められている。2つ目は、アプリケーション。いかに開発者を支援していくかが重要だろう。3つ目は、しっかりとしたビジネスを行っていくことだ」と、同社が注力しているポイントを強調した。

 実際、このような統合的なソリューションで市場を制するカギの1つは、デボラ氏が強調するように、開発者やパートナーと密に連携し、いかに協業していくかにあるだろう。近年、インテルやマイクロソフトが、パートナーへの支援プログラムやソリューションセンター設立を相次いで発表していることから分かるように、これら事業者との関係が将来を大きく左右するものになると思われる。

[関連リンク]
インテルの発表資料(マクロ・プロセッシング)
マイクロソフト

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