シスコAVVID対応、CHTMLブラウザ搭載の多機能IPフォン
2001/7/24
シスコシステムズと鳥取三洋電機の両社は7月23日、シスコシステムズが提唱する音声/データの統合アーキテクチャ「AVVID(Architecture for Voice, Video and Integrated Data)」に基づいたIPフォンを共同開発したと発表した。
日本語Webブラウザ機能を搭載したIPフォン「IPP-3000」。発表会場では、届いたメールを音声で読み上げるアプリケーションのほか、高機能な電話帳、Webグループウェアなど、同製品対応のアプリケーションがいくつかデモストレーションされた |
今回発表された製品の特徴は、3.8インチの液晶ディスプレイを搭載、日本語表示や入力に対応し、Compact-HTMLに対応したWebブラウザを内蔵することで、IPフォン上から各種アプリケーションやコンテンツを利用できるようになっていることである。また、すでにシスコシステムズより販売されているIPフォン「Cisco7960」との互換機能を持ち、IP電話の中核となるCisco Call Managerとの接続機能や、イーサネットによる電源供給、QoSへの対応などが行われている。米シスコシステムズが全世界で展開する「AVVID Third Party Development Program」というAVVIDとの相互接続性の検証試験により、「Cisco Systems Verified」のロゴマークが付与され、認定製品として出荷される予定だという。
両社では同製品の用途として、オフィス向けのVoIP端末のほか、Webブラウザを搭載する多機能電話機として、PCの配置されない営業所や出張所などにも設置されることを想定している。一般に、VoIPシステムの導入はコスト削減を可能にするといわれているが、単に既存のビジネスフォンを代替するだけでなく、構内電話網のイーサネット対応や端末を通じてのコンテンツサービスが可能になるなど、副次的な効果も期待できる。
出荷開始時期は2001年9月末を予定。価格は6〜7万円と、現在市場に出回っている高機能なビジネスフォンと同程度の価格帯を予定する。
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