世界のPC出荷台数、初の前年割れ
2001/7/24
米国IDCおよびガートナージャパンのデータクエスト部門は、2001年第2四半期の世界のパーソナルコンピュータ(PC)の出荷台数をそれぞれ発表した。両社とも前年同期比で減少を記録し、IDCの発表では2%減少の2978万台、データクエストでは1.9%減の3043万台となった。IDCでは1994年、データクエストでは1986年以来の、初の出荷台数の減少となった。低価格競争やデザインなどで巻き返しを図ったベンダの努力も、世界経済の停滞という状況までを押し返すことはできなかったようだ。
両調査とも、米国での落ち込みが大きく(データクエストでは前年同期比で6.1%減で)、欧州全体でも出荷台数は減少に転じた。さらに、2000年度に大幅な出荷増を記録した日本をはじめ(IDCでは日本の2000年通年の出荷台数は前年比で30%増だった)、アジア・パシフィック、ラテンアメリカの出荷台数の伸びも鈍化したことが、全世界の出荷台数初の減少となったようだ。
同時に発表された2001年第2四半期ベンダ別の米国PC市場での出荷台数は、1位がデルコンピュータ、2位がコンパックコンピュータ、3位がヒューレット・パッカードの順となった。この中でシェアを大きく伸ばしたのは、価格の引き下げに積極的だったデルだけで、同社の1人勝ちとなった。
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2001年第2四半期の米国PC市場でのベンダ出荷台数。出荷台数の単位は1000台。なお、両社の調査結果の違いは、調査方法などによって異なるため |
IDCジャパン
ガートナージャパン
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