Visual Studio .NET 日本語版の正式発表は2002年に
2001/7/28
マイクロソフトは7月27日、報道関係向け発表会を開き、「Microsoft Visual Studio .NET」ベータ2 日本語版および「Microsoft .NET Framework」ベータ2 日本語版の製品概要と今後のスケジュールを明らかにした。
同社の時期戦略である.NETを実現する.NETプラットフォームは、Windows 2000などのOSをベースに、開発環境、SQLサーバなど運用・管理を行うエンタープライズ・サーバ製品群、Webサービスを作成するツール(コードネーム:Hailstorm)の3つのブロックが乗る。その上でビジネスプロセスを受け持つのが、XMLに対応したBtoBサーバの「BizTalk Server 2000」。この日に同社が説明を行ったVisual Studio .NETおよび.NET Frameworkは、開発環境の部分にあたる。
Visual Studio .NET
Visual Studio .NETは、.NETの中核となる開発環境で、Visual Basic .NET、Visual C++、Visual C#の3つのプログラミング言語が含まれる。XMLを用いたWebサービスの構築や利用を実現し、大幅な変更なしにPDAや通常のブラウザなど多様なデバイスに対応する複数のインターフェイスを持つ。
同社が強調するのが、エンタープライズ・ソリューションの開発およびWebサービスの機能。エンタープライズ向けソリューションの開発としては、設計から配置まで開発の全工程をサポートしたことや、分散システム用アプリケーションのためのテンプレートを装備していること、デザインツールがUML(Unified Modeling Language:統一モデリング言語)やXMLスキーマなど上流工程もサポートしていることなどがある。Webサービスに関しては、ベータ2よりWSDL 1.1、UDDIを正式にサポートした。これにより、XMLを利用したWebサービスの参照や提供、登録や検索が可能となる。詳細については、Insider.NETを参照のこと。
システム要件 | |
開発環境のOS | Windows 2000 (推奨)、Windows NT 4.0 |
CPU |
Pentium II 相当 450MHz以上を搭載したPC (推奨はPentium III 相当 600MHz以上) |
メモリ | Windows 2000 Professional…96MB以上(128MB以上を推奨) Windows 2000 Server…192MB以上(256MB以上を推奨) |
ディスク容量 | インストールドライブ約2.5GB以上、システムドライブ約500MB以上 |
同製品は、8月29日に舞浜で開催予定の「Tech*Ed 2001 Tokyo」にて参加者に配布する。MSDNユニバーサル会員については、会員専用サイトにて本日よりダウンロードサービスを開始する。また、同社事務局に申し込めば、CD-ROM、DVD-ROMとドキュメントの送付サービスを受けることもできる。申し込みはFAXか同社のWebサイトから行うことができ、料金は3150円(送料、消費税込み)。
Microsoft .NET Framework
Microsoft .NET FrameworkはVisual Studio .NETのベースとなるクラス・ライブラリ。Webサービスとアプリケーションの短期間での構築・導入を可能にする。CやC#など22のプログラミング言語をサポートし、複数の言語でコードの再利用も可能。同社のWebサイトからダウンロードが可能。
両製品の今後の予定だが、Visual Studio .NETおよび.NET Frameworkとも、英語版に関しては今年中に発表の予定。日本語版の発表に関しては、2002年の第1四半期中に延期された。
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