J-SKYやEZWebでiモードのコンテンツが閲覧可能に

2001/8/9

 日本テレコムは、8月15日よりJ-SKY端末からiモードコンテンツの利用が可能なサービス「i-watcher」の提供を開始する。利用料金は月額100円。本サービス開始前の7日から14日までは無償お試し期間とするとしている。

 i-watcherはCompact HTMLで記述されたiモードコンテンツを、画像や絵文字も含めてJ-SKY端末の形式に変換して利用可能とするゲートウェイサービス。サービス開始の段階では、約150のコンテンツが登録され、無償コンテンツに限った提供だが、10月をめどに有償コンテンツの利用を可能にしたり、絵文字を含んだ電子メールをiモード利用者との間で交信できるようにする予定。年度末までに500コンテンツまで増やし、年内10万人の利用者を見込む。

 また、沖縄アイシーテルは8月8日、同日よりEZweb対応端末でiモードの一般サイトを表示可能にする変換サービス「doremo(ドレモ)」を開始すると発表した。サービス開始から1カ月間は無料試用期間。

 これもiモード用に作成されたコンテンツをEZweb対応端末で閲覧可能な形式に変換するもので、言語変換だけではなく、画像フォーマットや絵文字、ページ分割などにも対応する。変換サーバにはAXISサーバ(開発元:レキサス)が採用され、J-SKY端末へのサービスも8月中旬から開始する予定になっている。さらに、PDAやLモードなど順次サービスを拡充、提供していく意向。なお、doremoサービスでは、ユーザーの利便性を高めるため、インターネットナンバー社の数字を使って目的のサイトに接続するサービスを利用できるようにしている。

 auでは7月中旬のサーバー工事により、EZweb端末からiモードの一般サイトが閲覧できるようになっているが、これは正式なサービスというわけではない。しかし、J-SKY陣営・EZweb陣営ともに、端末では10数%のシェアがあるが、対応サイトに関してはiモード対応サイトが突出している状態。今後、キャリア自体が競争力強化のため、コンテンツ提供者の囲い込みに力が入ることが予想される。

 携帯でのコンテンツ記述言語に関しては「WAP 2.0」のドコモ案が採用されるなど統一の方向にあるが、PDAのインターネット端末化の進展などもあり、フォーマット変換サーバやマルチデバイス対応サーバの需要は高まりそうだ。

(編集局 鈴木崇)

[関連リンク]
日本テレコムの発表資料
「doremo(ドレモ)」
レキサスの発表資料

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