RSAとオープンループ、共同で暗号ソリューション提供へ
2001/9/12
RSAセキュリティ 代表取締役社長 山野修氏 |
暗号技術で著名なRSAセキュリティとオープンループの2社は9月11日、両社の技術を組み合わせ、共同でソリューションを提供していくことで合意したと発表した。
RSAセキュリティは「RSA」などの暗号方式や、Webアクセスを暗号化する通信技術「SSL」のネットスケープ社との共同開発で有名な企業である。同社の販売するアプリケーションを容易に暗号化対応させるツール「BSAFE」は、事実上の業界標準となっており、WindowsやSolaris、Internet Explorer、Lotus Notesといった暗号化機能を持つアプリケーションの多くで利用されている。一方のオープンループは、暗号方式の開発や携帯端末といった情報機器への暗号技術実装など、基礎研究から応用技術までをカバーする国内有数のベンチャー企業である。2000年12月にXScale向け暗号技術組み込みでインテルとの提携を発表するなど、世界規模での展開も実現しつつある。
今回の発表趣旨は下記のとおり。
- 両社の持つ技術を、互いの顧客に対して積極的に提案する
- RSAセキュリティの「BSAFE」に、NTTが開発した国産暗号を組み込んだものを製品として提供する
- BSAFEによる応用ソリューションをオープンループと共同で提案する
暗号化の基礎技術や製品への組み込みなど、両社が互いに競合する面もあるが、積極的に両社の技術を組み合わせたソリューションを提案することで、これまで踏み込むのが難しかった分野への展開を狙う。具体的には、今後2社では、将来的に大きなマーケットとなることが期待されるICカードや電子政府におけるセキュリティ技術の実装、プライバシー保護や著作権保護など、次世代セキュリティに関して、幅広い分野への提案を図っていくという。
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RSAセキュリティ
オープンループの発表資料
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