AMD、Win XPと親和性の高い新Athlonプロセッサを発表
2001/10/11
AMDは10月10日、都内で会見を開き、高性能デスクトップPC向けの新プロセッサを発表した。名称は「AMD Athlon XPプロセッサ」で、Athlonの上位プロセッサになる。製品としては、1800+、1700+、1600+、1500+の4つのバージョンからなる。同プロセッサを採用したマシンは、コンパックコンピュータ、Fujitsu-Siemens、NEC-CIから即日出荷され、富士通、ヒューレット・パッカード、エプソンダイレクトなどからも順次発売されることになっている。
「AMD Athlon XPプロセッサ」 |
「AMD Athlon XPプロセッサ」は、従来のAthlonのプロッセッサ・コアであるThunderbirdコアの後継であるPalominoコアをベースにしたデスクトップPC向け高性能プロセッサ。QuantiSpeedアーキテクチャを採用し、デジタルメディア、オフィスアプリケーション、3Dゲームなどの多様なアプリケーションに関して、優れた性能を発揮するとしている。このほか、3DNow! プロフェッショナル・テクノロジに対応し、52の新命令が加わり、3D性能が拡張されている。
AMDでは、XPの名称を“extreme performance”の意で、またWindows XPとの高い親和性を表すともしている。また、製品各モデルをクロック周波数(メガヘルツ)ではなく、1800+などのモデルナンバーを使って区別していることについて、Athlon XPプロセッサ間の相対的なアプリケーション性能を表すものとしている。 また、同プロセッサを価格的にPentium 4の競合と位置付け、従来のAthlonをパフォーマンスPC向け、Duronをメインストリーム(低価格)PC向けにポジションニングしている。
なおAMDは、「Athlon XPプロセッサ」と「Windows XP」のマーケティングで、マイクロソフトと協力することもうたっている。
また、AMDはPCユーザーが信頼できるプロセッサ性能指標として、「性能指標に関するイニシャティブ(True Performance Initiative)」を推進することも発表した。
AMDによれば、286〜486世代ではAMDもインテルも同じアーキテクチャを採用していたため、IPC(instruction per cycle=クロックサイクル当たり命令数)が一定であり、性能を表す指標としてMHzを利用することができたが、第5世代x86プロセッサ以降、当てはまらなくなっているという。そこで、エンドユーザーがプロセッサやPCの性能を正確に理解できる指標を定義する活動を行い、広く業界に訴えていくとしている。性能指標の発表は2002年に計画されている。
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現行Athlonプロセッサとの機能比較表 |
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各プロセッサの内部周波数と価格 |
[関連リンク]
AMDの発表資料
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