ATLがエンタープライズ向け大容量テープ・ライブラリ装置を発売

2001/10/19

 ATLプロダクツ ジャパンは10月18日、エンタープライズ向けテープ・ライブラリ装置の新製品「P4000」「P7000」の2機種の出荷を開始したと発表した。米ATLプロダクツは米クアンタムの子会社で、DLTやLTOなどのテープ装置の開発・販売を行っている。

P4000の内部の様子

 今回発表された製品は、多数のテープ・メディアとテープ・ドライブを組み合わせることで大容量のストレージ環境を作り出すテープ・ライブラリ装置。DLT 8000/Super DLTtape/LTO Ultriumなどの複数のメディアをサポートするほか、SCSI/ファイバ・チャネル/ギガビット・イーサネットのインターフェイスに対応し、SANやNASへの接続など、高いネットワーク接続性が特徴となっている。また、動作中でも各種コンポーネットのホットスワップ/ホットプラグが可能な点や、ALERT通知/リモート管理機能のサポートなど、エンタープライズ用途での使用にも耐えられる構造となっている。それぞれの機種のスペックは下記のとおり。

●P7000
最大16台のテープ・ドライブ、679巻のテープ・カートリッジを搭載可能で、約149TB(圧縮時)の記憶容量を持つ。転送速度は1.7TB/h。最大5台までの同時接続が可能で、80台のドライブ、2500スロット、550TB(圧縮時)の記憶容量、転送速度は8.6TB/hまで拡張できる。価格は1860万円から。

●P4000
最大10台のテープ・ドライブ、322巻のテープ・カートリッジを搭載可能で、約71TB(圧縮時)の記憶容量を持つ。転送速度は1.1TB/h。最大5台までの同時接続が可能で、42台のドライブ、1466スロット、323TB(圧縮時)の記憶容量、転送速度は4.5TB/hまで拡張できる。価格は1450万円から。

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ATL プロダクツ ジャパン

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