企業はもっとWebサイトの測定基準に注目せよ
2001/12/15
December 7, 2001, InternetWeek,
By ART PFENNING
Webサイトの利用者に関する詳細な情報を入手するためには、ただ単にWebマスターに送信されてくる電子メールを読むよりも、高品質のリサーチツールを利用すべきである。
現在、企業で利用されるWebサイトのパフォーマンス測定手法は、広告枠の販売や新たな広告主の獲得に向けて最適化されている。これらはマーケティングや営業に重点を置いたものだが、米ダブルクリックの「@Plan」といった一部のサービスは、インターネットのさまざまな視聴者の規模や構成を理解するために、便利な手法を提供してくれる。また、米ネットレイティングスや米メディア・メトリックスはさらに一歩進め、Webサイトの改良に役立つと思われる予測可能データまで提供してくれる。
例えば、米ネットレイティングスは、訪問者がどのページに魅力を感じているのか、訪問者がWebサイトに対してどれだけ熱心なのか、そしてサイトのどの程度深い階層レベルまで見にいくのかを理解するにあたって、かぎを握る重要な情報を提供してくれる。
だが、これらのサービスにはマイナス面もある。信頼性の高いデータを導き出すにはサンプリング数があまりにも少なく、小規模、あるいは中規模の企業にとってはあまり役立たないことだ。実際、米InternetWeek.comの世論調査では、このようなシンジケート・データサービスに加入していると答えたのは、回答者のわずか4%だった。また、回答者の14%は、パフォーマンスを測定しようとも思わないという。
米ProNet Consultingの業務開発担当副社長 Tim Richter氏は、Webサイトのパフォーマンス測定に対してこれほど関心が低いのは「恥ずべきこと」だと語る。
「“実際のトラフィック”を正確に測定できる能力は、Webの最大のメリット。このチャンスを逃すのは千載一遇の機会を逃しているに等しい」と同氏は述べ、「ほかの多くのメディアと異なり、Webの統計ならばROI(投資収益率)の多くの要素を測定することができるのだ」と続けた。
企業各社は、ネットへの投資を拡大する中で、カスタマーのために自社サイトを改善し、ROIを一段とうまく判定するための手段として利用可能なリサーチテクニックの評価を引き続き進めるべきだといえそうだ。
[英文記事]
Businesses
Must Pay More Attention To Web Site Metrics
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