ユーザーが望むのは見た目の派手さではなく高速な表示

2001/10/5
Monday, September 10, 2001, 2:39 PM ET. InternetWeek By Ted Kemp

 調査会社の米Jupiter Media Metrixは、リッチメディアコンテンツやモバイル対応のECアプリケーションなど、費用のかかる技術を実装したサイトよりも、短時間で確実にページを読み込め、より多くの製品情報を提供できるECサイトやコンテンツサイトの方がカスタマーを維持することができるという調査結果を発表した。

 Jupiterが調査したユーザーのうち、40%の回答者が「ページの読み込みが速いニュースや情報サイトの方を頻繁に訪れる」と回答した。その一方で、「メディアリッチな外観の方が頻繁にサイトを訪れるきっかけになる」としたのはわずか20%だった。

 コンテンツサイトへの再訪問を促す特性としては他にも、カスタムレイアウト、ポーリング技術、チャット機能などがある。だが、「ワイヤレスデバイスに対して情報を提供する機能がサイトを繰り返し訪問するきっかけになる」とした回答者は15%しかおらず、ユーザーはこのような機能にほとんど興味を示していないことが明らかになった。

 インターネットショッピングに対する調査では、豊富な製品情報と製品に関する優れたアドバイスの2つ、がサイトを繰り返し利用する際の最も有力な要因となっているという。買い物客のそれぞれ59%および28%が、これらの要因を最も重要だと回答している。

 ECサイトを利用すると答えた人のうち26%は、読み込みの速いページの方が何度も利用したくなるという。一方で、モバイル機能があるとサイトを利用したくなると答えた回答者はわずか12%にとどまった。

[英文記事]
Study: Consumers Want Fast Pages, Not Rich Media

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