iモードへ攻勢なるか、クアルコムがBREW SDK日本語版を提供
2002/1/9
クアルコムは1月8日、携帯端末向けアプリケーション開発プラットフォーム「BREW(Binary Runtime Environment)」のソフトウェア開発キット(SDK)の日本語版の提供を正式に開始した。同日より同社サイトより無償でダウンロードが可能。同社では150社程度の利用を見込んでいる。BREWは、クアルコムが2001年1月末に発表した同社製のcdmaOneチップを採用した携帯電話向けアプリケーションの動作環境。英語版SDKは2001年5月に発表されていた。NTTドコモのiアプリに代表されるJavaと競合するものだが、同社によれば、BREW上でのJavaの実行も可能で、プログラムの種類に応じてすみわけが進むことも考えられるとしている。
開発者は、BREWの日本語版SDKを利用するとCおよびC++言語で開発できるほか、日本語環境でのアプリケーション開発が可能となる。また、PC上で携帯電話向けアプリケーションを再現できるエミュレータも日本語化されており、動作検証が実際に近い環境で行えるという。その他、BREWを搭載した端末であれば異なる端末仕様でも動作するなどのメリットを挙げている。
現在、BREWを採用してサービス提供を開始した通信キャリアには韓国KTFleetelがある。同社によれば、米Verizon Wirelessなど17社程度が採用を表明しており、日本ではKDDIが開発を進めている段階という。
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