広域SAN実現へ、異機種接続検証を開始
2002/3/1
B-cubeプロジェクトは28日、総額40億円規模の機器を設置し、異機種混在環境による広域ストレージシステムのリモート相互接続の本格検証を3月1日より開始すると発表した。
B-cubeは、TIS、エントレージ・ブロードコミュニケーションズ、東京エレクトロン、ブロケードコミュニケーションズシステムズ、ベリタスソフトウェアの5社による共同プロジェクトで、特定のベンダに依存しないSAN(Storage Area Network)の相互接続性検証および、それに基づくSANの構築・運用に関するコンサルティングを行うことを目的に2001年10月11日に発足した。
今回、B-cubeプロジェクトは、国内大手ストレージ機器メーカー11社からサーバ、ディスクアレイ、テープライブラリなどの関連機器、総額約40億円相当の貸与提供を受け、これをB-cubeが拠点を置く東京都江東区のTISが運用するインターネットデータセンター(iDC)に2月中に設定・接続する。
B-cubeではこれらの機器を使って、MAN(Metropolitan Area Network)を介したリモートバックアップ、リモートミラーリングなどの広域SANソリューションが、異機種が混在する環境下で動作可能かどうかなどの各種検証を実施する。検証作業は3月1日から開始され、3月末日を目標に行われる。これにより、B-cube5社は技術ノウハウを習得し、今後のコンサルティングなどに役立てるとともに、機器提供メーカーに対してそれら機器の接続検証結果の報告を行う。
データ量の増大によるストレージの効率的な利用や災害時のデータセキュリティなどへの需要および高速大容量通信を可能にするMANの敷設などのインフラ整備から、ユーザー企業でもSANは注目を集めつつあるが、異なるベンダーの機器同士の接続が保証されないなどの点が普及の障害となっている。B-cubeでは今回の検証による結果データとノウハウにより、異機種間の接続検証データ不足を解消し、各企業におけるSAN導入に弾みをつけたい考えだ。
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機器提供メーカー(B-cubeプロジェクト協力企業) |
[関連リンク]
TIS
エントレージ・ブロードコミュニケーションズ
東京エレクトロン
ブロケードコミュニケーションズシステムズ
ベリタスソフトウェア
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