サーバのブランド名を統一、IAへのシフトを見せるHP

2002/3/19

 日本ヒューレット・パッカードは、IAサーバの「hp netserver」ブランドとUNIXサーバを「hp servers」ブランドに統一、この新ブランド名を持つIA-32サーバ7機種29モデルを発表した。HPは、将来的にIA-64の単一アーキテクチャ上で3つのOS(HP-UX、Windows、Linux)をサポートするというビジョンを掲げており、今回のブランディングはその一環となる。

最新のXeon MPを搭載した「hp server rc7100」

 新しいブランド体系では、同社のサーバはすべてhp serversの名称を持つことになる。HPは、ハードウェアのアーキテクチャとしては、IA-RISC、IA-32そしてIA-64の3種類を、OSとしてはHP-UX、Windows、Linuxの3種類のサポートを表明しているが、ハードウェアに依存しない環境として、“シングルサーバ戦略”をとるという。各製品のネーミング方法は、“hp servers”の次にサーバファミリを示すアルファベット(ラック型なら“r”など)、アーキテクチャを示すアルファベット(IA-32なら“c”など)、ファミリを示す数字の順に並べるもので、ユーザーにはわかりやすくなったといえる。

 同社によると、今回の新製品投入はここ3〜4年でも大規模な製品の入れ替えとなるという。中でも、今後UNIXからWindowsへの移行や市場そのものの拡大が期待される中規模市場にフォーカスを置く。その対策の1つとして、クラスタソリューションを強化する。「Windows 2000 Advanced Server」「Oracle 9i Real Application Clusters」、Linuxとして「hp mc/serviceguard」の3つのソリューションに関して、構成、検証などを行うための専用施設を都内に設置するほか、ISVとの技術面、マーケティング面での協業も行っていくという。

 また、ほぼすべてのIA-32サーバ製品で、BTCO(Build To Customer Order)と呼ぶ、顧客ごとの構成サービスのプログラムを提供し、高品質への要求に応じていくという。同プログラムでは、メモリやディスクなどサーバ本体への追加機器の統合など、個別のシステム設計をある程度無償で提供するほか、OSの個別パラメータ設定など追加サービス(有償)も設ける。

 今回、HPが発表した製品は、最新のXeon MPを搭載した「hp server tc7100」および同rc 7100など7製品で、出荷は4月1日より開始する。各製品の特徴、スペックおよび価格は以下の表のとおり。

製品名 プロセッサ メモリ容量 価格
hp server tc2100 Celeron 950MHz 128MB(最大1.5GB) 8万4000円
hp server tc2110 Pentium 4 1.7GHz 128MB(最大1.5GB) 13万9000円
hp server tc3100 Pentium III 1.26GHz、1.4GHz  256MB(最大4GB) 19万8000円
hp server tc4100 Pentium III 1.26GHz、1.4GHz  256MB(最大4GB) 32万8000円

hp server tc6100

Xeon 1.8GHz、2.0GHz、2.2GHz

256MB(最大8GB)

85万円
hp server tc7100 Xeon MP 1.4GHz、1.5GHz、1.6GHz 512MB(最大8GB) 132万円
hp server rc7100 Xeon MP 1.4GHz、1.5GHz、1.6GHz 512MB(最大8GB) 142万円

 

[関連リンク]
日本HPの発表資料

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