.NET採用の決め手は汎用性と語るSI事業者
2002/3/27
物流に関するSIおよびISV事業を展開しているフレームワークスは、在庫管理支援ソリューション体系「Logistics Station」に.NETを採用し、Webサービス技術の提供を行う。3月26日、同社はマイクロソフトと共同でこれについて発表し、「インターネットを基盤に、迅速な対応が可能なサプライチェーン物流システムを提供する」と意気込みを語った。
握手する両社の代表者 左からマイクロソフト 取締役 エンタープライズ・パートナー事業部長 鈴木氏、フレームワークス 代表取締役社長兼CEO 田中氏、同 取締役 CTO 渡辺氏 |
フレームワークスはサプライチェーンの中でも物流分野に特化したSI事業者で、「Logistics Station iWMS」などのパッケージ製品も提供している。現在、稼働しているサイト数は国内・外80サイトにも上る。
今回、インターネットベースへの移行にあたり「.NET Framework」および「Visual Studio .NET」を採用した。さらに、「Microsoft SQL Server」と「Microsoft BizTalk Server」の採用も決定しているという。
「(次世代のシステム開発の検討にあたり)最重視したことは、オープン性とパフォーマンスを含めた信頼性」と同社 取締役 CTO 渡辺重光氏は背景を語る。.NET採用を決定した理由は、スピード、コスト、システムの一貫性、マルチデバイス対応。特にマイクロソフト製品の汎用性に触れ、「オブジェクト指向のC#をベースとするVS.NETなら、エンジニアの(オブジェクト指向への)移行がスムーズにできる。また、突発的に起こり得る技術者不足という問題にも備えられる」とした。
.NETを採用した新しいLogistics Stationは、今年後半に発表される予定。両者は製品の海外展開も視野に入れ、営業やマーケティング面でも協業していくという。
.NET普及に積極的に取り組んでいるマイクロソフトでは、「サプライチェーンに.NET技術が採用されることは、マイクロソフトにとって大きな意義を持つ」とコメントした。同社によると、全業種のISVと協業できる見込みという。
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