Web画面を共有するコミュニケーションソフト、xSync
2002/4/5
システム開発を主な事業とするセーバーは4月4日、Webベースのコミュニケーション製品「xSync」を発表した。5月末より提供を開始する。
xSyncのコントロールウインドウ |
xSyncは、複数のユーザーが同じWebページを同時に閲覧しながらコミュニケーションできるソフトウェア。Webページに対するスクロールなどの操作が自動的に相手の画面にも反映されるため、同じ画面を共有しながらコミュニケーションができる。PDFファイルやJavaのアプレット、FLASHなどの表示も共有される。さらに、PCなどの端末にカメラがついていればxSync画面上で動画と音声を利用したビデオ会議が可能。デバイスの機能に応じ、音声チャットやテキストチャットもできる。xSyncはActive Xになっており、サーバへアクセスし、Active Xコントロールをダウンロードすることにより、機能が利用できる。
これまで同期ソフトウェアには、ターミナルサービス型が主流だったが、xSyncはマイクロソフトのCOMをベースとしたイベント共有型。クライアントは同一イベントを端末上で再現するため、トラフィックへの負荷が少なくて済むなどのメリットがある。
そのほかの特徴として、イントラネットやローカルファイル上にあるファイルを共有可能にする「クライアントPROXY」技術、チャットなどのセッションを記録するログ保存/トレースバック機能がある。特に、後者の機能では、ログを活用し、ナレッジマネジメント、データマイニングなど、データの二次利用が実現できるとしている。
価格は、サーバソフトウェアが200万円/1台、クライアントアクセスライセンスは3万円/1クライアント、それぞれ年間10%の保守料金が別途必要。クライアント無制限ライセンス料金もある。セーバー COO 富田拓朗氏は、当初は取引企業間でのコラボレーションツールとしての導入が進むとしながら、「コンセプト、技術ともに未来的。だが、BtoCで見直されるヒューマンインターフェイスのためのツールとして、CRMやEラーニング、ヘルプデスクなどで活用できる」と語った。
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