今秋にも国内5社から、ノートPCを上回るTablet PCが登場予定
2002/6/13
ソーテックの試作品「AFiNA Tablet」を手にデモを行う、マイクロソフトWindows製品部デベロッパーリレーショングループ 梅田成二氏 |
マイクロソフトは6月12日、次世代の新たなPCの形態の1つとして同社が提唱しているTablet PC向けのOS「Microsoft Windows XP Tablet PC Edition」を発表した。国内主要PCメーカー5社が、Windows XP Tablet PC Editionを搭載したTablet PCを2002年秋から市場投入するという。この発表は米国に先駆けて行われたもので、米国では6月25日の「TECHXNY」で、米マイクロソフト Group VPのJeff Raikes氏が基調講演で紹介する予定となっている。
Tablet PCを日本で発売することを表明したのは、ソーテック、東芝、NEC、日本ヒューレット・パッカード、富士通の5社で、価格などは未定だ。
Tablet PCはノートPCの最上位という位置付けで、機能的には何も犠牲にせず、既存のすべてのアプリケーションを利用できつつ、ペン入力や音声認識といった機能を追加したものとなる。Windows XP Tablet PC Editionは、Windows XP Professionalをベースに、ペン入力、手書き認識機能、音声認識機能などをOSレベルで追加している。
手書きで入力したデータは、デジタルインクとして取り込むことで、手書き文字の加工(色を付けたり、太字にするなど)、手書き文字の検索、手書き文字のテキスト変換といったことが可能になる。
米マイクロソフトのAndrew Dixon氏 |
発表に先立ち、マイクロソフト プロダクトデベロップメント リミテッド プレジデント藤井照穂氏は「Tablet PCはanytime anywhereを実現するのに重要な役割を果たす。高い手書き認識効率を実現し、PCの新しいマーケットセグメントを創出できる」と挨拶した。
Windows XP Tablet PC Editionの製品説明は、米マイクロソフト タブレットPCグループ Andrew Dixon氏が行い、「ペンと紙、そしてPCを融合するもので、PCを使って自然にメモが取れるようになる。そして、マイクロソフトの.NET戦略の中でも、もっともモバイル性が高く、強力なクライアントとしていきたい」と述べた。
「CEやMiraにも今回の手書き認識機能は搭載されるのか?」との質問には、「Windows XP Tablet PC Editionの手書き認識機能などは、強力なプロセッサにより実現されているので、CEやMiraといったコンパニオン機器には搭載されない」と答えている。
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